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『俺だけドロップ率∞のバグスキル持ちだった ~底辺探索者のダンジョン配信が、いつの間にか世界最強チャンネルになっていた~』  作者: やまご


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第39話 深層のさらに奥と、交差する本質

「……まだ奥がある」


断界の先。


道が続いている。


ありえない。


普通なら終わり。


だが――


「……異常ですね」


俺は呟く。


コメント欄(配信)。


「まだ行くの?」

「やばすぎ」


カイが前を見たまま言う。


「当然だ」


短く。


「ここはまだ“入口”だ」


コメント欄。


「は?」

「入口!?」


リゼが笑う。


「だからSランクなんだよ」


軽い口調。


だが。


目は真剣。


アリアが言う。


「行くわよ」


迷いなし。


そして。


自然に。


手を取る。


指を絡める。


「離れないで」


いつもの言葉。


だが。


今は少し違う。


“確認”じゃない。


“共有”。


俺は頷く。


「はい」



進む。


空気が変わる。


重い。


寒い。


そして――


“音がない”。


完全な静寂。


コメント欄。


「怖い」

「演出じゃないやつ」


そのとき。


カイが止まる。


「……ここだ」


目の前。


巨大な扉。


黒い。


歪んでいる。


まるで――


“存在そのものを拒む”ような。


リゼが呟く。


「……やっぱりあったか」


知っているような口ぶり。


俺は聞く。


「知ってるんですか?」


リゼは肩をすくめる。


「噂だけ」


少し間。


「ここから先は」


「“運”じゃなくて“格”の問題」


コメント欄。


「怖いこと言うな」

「でも本質」


その瞬間。


カイが一歩前に出る。


「開ける」


誰にも確認しない。


当然のように。


アリアが小さく言う。


「……行くわよ」


俺の手を握る。


少し強く。


「はい」



扉が開く。


ギィィ……


空間が歪む。


そして――


そこにいた。



???:名もなき存在



形が不安定。


視認できない。


なのに――


“いる”。


圧。


これまでとは別格。


コメント欄。


「無理」

「存在がおかしい」


リゼが小さく呟く。


「……これ」


「普通に戦うやつじゃない」


カイが前に出る。


無言。


そして――


一歩踏み込む。


その瞬間。


空間が裂ける。


「っ……!」


カイが初めて膝をつく。


コメント欄。


「え?」

「カイが?」


アリアが息を呑む。


「……強すぎる」


俺も感じる。


これは――


“勝てるかどうか”じゃない。


“挑んでいい存在かどうか”。


そのとき。


リゼが言う。


「下がって」


冷静。


「これ、今は無理」


珍しく。


完全撤退判断。


だが――


カイが立ち上がる。


「……違う」


低い声。


「これは」


少し間。


「試されてる」


コメント欄。


「覚醒フラグ」


その瞬間。


カイの気配が変わる。


圧。


跳ね上がる。


「俺は」


一歩踏み込む。


「ここで止まらない」


覚悟。


本気。


アリアが小さく呟く。


「……危ない」


俺も言う。


「無理ですよ」


だが。


カイは止まらない。


そのとき――


ぐいっ。


俺の手が引かれる。


アリア。


密着。


「……行かないで」


小さく。


だが。


強い。


俺は答える。


「行きませんよ」


その瞬間。


アリアがほんの少し安心する。


「……当然」


だが。


視線はカイへ。


そのとき。


“それ”が動く。


空間が歪む。


カイが吹き飛ぶ。


ドンッ!!


壁に叩きつけられる。


コメント欄。


「終わった」

「無理ゲー」


リゼが舌打ちする。


「だから言ったのに」


だが。


そのとき。


カイが立ち上がる。


血。


流れている。


それでも――


笑っている。


「……いいな」


小さく。


「これだ」


コメント欄。


「戦闘狂」

「やばいやつ」


アリアが呟く。


「……理解できない」


俺も苦笑する。


「同感です」


そのとき。


リゼがこちらを見る。


「ねえ」


軽く。


「君たちならどうする?」


問い。


試すような。


俺は考える。


そして。


答える。


「今は戦わないですね」


「勝てないんで」


正直に。


リゼが笑う。


「正解」


カイは一瞬だけこちらを見る。


「……逃げるのか」


挑発。


だが。


俺は答える。


「違います」


はっきりと。


「準備不足です」


「だから次に来ます」


その瞬間。


カイが止まる。


そして。


少しだけ笑う。


「……なるほど」


納得。


そのとき。


“それ”が再び動く。


圧。


限界。


リゼが叫ぶ。


「撤退!」


即断。


全員動く。


退避。


空間が閉じる。



外。


静寂。


全員無言。


コメント欄。


「生きて帰った」

「化け物」


カイが呟く。


「……次だ」


短く。


だが。


完全に認めている。


リゼが笑う。


「楽しくなってきたね」


アリアが俺の手を握る。


強く。


「……行くわよ」


次へ。


俺は頷く。


「はい」



深層のさらに奥。


そこにいたのは――


“まだ触れてはいけない存在”


だが。


彼らは確実に。


そこへ向かっている。


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