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『俺だけドロップ率∞のバグスキル持ちだった ~底辺探索者のダンジョン配信が、いつの間にか世界最強チャンネルになっていた~』  作者: やまご


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第24話 近すぎる日常と、隠さない距離

ダンジョンを出たあと。


そのまま。


俺たちは街に出た。


「……人、多いですね」


探索者都市の中心。


人通りが多い。


配信はまだ続いている。


コメント欄。


「外だ」

「デート?」

「きた」


俺は苦笑する。


「なんか視線が痛いんですけど」


その理由は明白。


隣。


アリア。


――近い。


普通に。


近い。


肩が触れている。


いや。


正確には。


寄せられている。


「気にしすぎ」


アリアは平然とした顔。


そして。


そのまま。


腕を軽く絡めてくる。


「っ……」


コメント欄。


「腕組み」

「確定」


俺は小さく言う。


「配信してますよ?」


アリアはちらっと見る。


そして。


「だから?」


一言。


強い。


コメント欄。


「公開」

「強すぎる」


俺は苦笑する。


「いや、まあ……」


そのとき。


アリアが少しだけ寄る。


「嫌?」


距離。


さらに近い。


耳元。


「いや……嫌じゃないです」


正直に答える。


その瞬間。


アリアが小さく笑う。


「ならいい」


そして。


そのまま。


腕の力が少しだけ強くなる。


コメント欄。


「完全に恋人」

「逃げ場なし」


街を歩く。


自然に。


距離ゼロ。


もう誰も止めない。


そのとき。


通行人がヒソヒソ。


「あれ……アリアじゃない?」


「隣の人、例の……」


コメント欄。


「バレてる」

「有名人」


俺はため息。


「完全に目立ってますね」


アリアは平然。


「いいでしょ」


そして。


ボソッと。


「隠す理由ないし」


コメント欄。


「来た」

「確定」


俺は少しだけ笑う。


「そうですね」


そのとき。


アリアが足を止める。


「……ね」


振り向く。


距離。


すぐ近く。


「ちょっと休憩」


そのまま。


カフェに入る。



店内。


ソファ席。


座ると――


当然のように。


隣。


アリア。


距離。


ゼロ。


コメント欄。


「隣固定」

「もう無理」


俺が言う。


「向かい空いてますよ?」


アリアは即答。


「ここがいい」


そのまま。


軽く肩を寄せる。


自然に。


完全に。


コメント欄。


「日常」

「これが答え」


注文。


コーヒー。


沈黙。


だが。


気まずくない。


むしろ。


落ち着く。


「……」


アリアが少しだけ顔を近づける。


「ねえ」


「はい?」


「さっきの」


「街のやつ」


「はい」


「嫌じゃなかった?」


距離。


近い。


かなり近い。


逃げ場なし。


俺は答える。


「むしろ」


「ちょっと嬉しかったです」


その瞬間。


アリアが固まる。


完全に。


そして。


ゆっくりと。


視線を逸らす。


「……」


数秒。


沈黙。


コメント欄。


「効いた」

「これは強い」


そして。


ボソッと。


「……そう」


だが。


そのまま。


ぐいっ。


引き寄せられる。


「っ……!」


肩。


完全に寄せられる。


今までで一番近い。


コメント欄。


「距離更新」

「限界突破」


アリアが小さく言う。


「……じゃあ」


少し間。


「もっと慣れなさい」


そのまま。


頭が少しだけ。


肩に触れる。


完全に。


寄り添う形。


コメント欄。


「」


「」


「神」


俺は固まる。


「いやこれ……」


アリアが言う。


「何?」


「いや……近いです」


アリアは少しだけ笑う。


「今さらでしょ」


そして。


耳元で。


「もう逃がさないし」


コメント欄。


「宣言」

「終わった」


そのとき。


スマホ通知。


登録者。



5,000,000人突破



コメント欄。


「500万」

「世界トップ」


俺は苦笑する。


「増えすぎでしょ」


アリアは言う。


「当然」


そして。


ちらっと俺を見る。


「隣にいるんだから」


コメント欄。


「強い」


俺は思う。


(これもう……)


(完全に……)


だが。


まだ。


言葉にはしていない。


その距離。


その関係。


そのまま。


曖昧なまま。


だが。


確実に。


特別な位置。



店を出る。


夕方。


光が柔らかい。


その中で。


アリアが手を伸ばす。


俺の手を取る。


自然に。


指が絡む。


「帰るわよ」


その声。


柔らかい。


俺は答える。


「はい」


そのまま。


二人で歩く。


距離は。


もう。


最初から。


離れない前提だった。



だが。


遠く。


建物の影。


一人の影。


リゼ。


「……いい感じじゃん」


小さく笑う。


だが。


その目。


まだ終わっていない。


「じゃあ」


「次は本気で壊すね」


静かに。


姿を消す。


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