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『俺だけドロップ率∞のバグスキル持ちだった ~底辺探索者のダンジョン配信が、いつの間にか世界最強チャンネルになっていた~』  作者: やまご


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第22話 奪う覚悟と、選ばれる覚悟

「やっと追いついた」


SSランクダンジョン深層。


静寂を破る声。


リゼ。


その目は、もう遊びじゃない。


完全に――本気。


「次は逃がさないよ」


コメント欄(配信)。


「来た」

「本気モード」

「修羅場」


アリアが一歩前に出る。


俺の前に。


自然に。


「……逃げてないでしょ」


低い声。


だが落ち着いている。


今までと違う。


感情はある。


でも、揺れてない。


リゼが笑う。


「そういう問題じゃないって」


一歩。


踏み出す。


その瞬間。


消えた。


「っ!?」


次の瞬間。


目の前。


近い。


近すぎる。


「近っ……!」


顔。


数センチ。


コメント欄。


「瞬間移動」

「距離バグ」


リゼが囁く。


「ねえ」


「ちゃんと見てよ」


甘い声。


だが強い。


視線を奪う力。


「私の方」


その瞬間。


ぐいっ!!


アリア。


強く引く。


ドン。


また密着。


今度は――


完全に抱き寄せる形。


「見なくていい」


低い。


はっきりした声。


コメント欄。


「完全ガード」

「独占MAX」


アリアの腕。


回っている。


逃げ場なし。


だが。


今度は――


強引じゃない。


守るための力。


リゼが少しだけ目を細める。


「へぇ」


「そこまでやるんだ」


そして。


一歩。


さらに詰める。


今度は。


横から。


腕を伸ばす。


「じゃあさ」


俺の手を掴む。


「こっちも引くね」


ぐいっ。


引かれる。


左右。


同時。


コメント欄。


「きた」

「綱引き」


体が揺れる。


二人の間で。


「ちょ、やめ――」


「離して」


アリア。


「やだ」


リゼ。


即答。


力が強くなる。


その瞬間。


アリアの声。


少しだけ変わる。


「……ほんとにやめて」


低い。


でも。


感情が乗ってる。


「この人」


「困ってるでしょ」


リゼが一瞬だけ止まる。


そして。


少しだけ笑う。


「へぇ」


「優しいね」


だが。


次の言葉。


「でもさ」


「それって“譲る理由”にはならないよ?」


空気が変わる。


完全に。


戦い。


アリアの手。


さらに強くなる。


だが。


今度は違う。


「……譲らない」


はっきりと。


「最初から」


「そのつもりない」


コメント欄。


「宣言」

「確定」


その瞬間。


俺は動いた。


二人の手を。


軽く外す。


「え?」


「……え?」


同時に固まる二人。


コメント欄。


「!?」

「初」


俺は言う。


「引っ張られるのは、ちょっと困るんで」


苦笑しながら。


「ちゃんと自分で決めますよ」


静寂。


数秒。


そして。


リゼが笑う。


「へぇ」


「やっと言ったね」


アリアは少しだけ驚いた顔。


だが。


すぐに。


小さく息を吐く。


「……そう」


その目。


少しだけ。


嬉しそう。


コメント欄。


「主人公覚醒」

「いい」


そのとき。


空間が歪む。


ドゴォン!!


現れる。



SSランクボス:虚無竜アビスレクス



圧。


圧倒的。


コメント欄。


「ラスボス」

「やばい」


リゼが笑う。


「ちょうどいいね」


アリアが言う。


「決着つけるには」


そして。


二人とも。


俺を見る。


「どうする?」


「どうするの?」


同時。


俺は答える。


「三人で倒しましょう」


「は?」


「は?」


完全に同時。


コメント欄。


「まさか」


俺は続ける。


「勝負はそのあとでいいでしょ」


「まずこれ倒さないと」


数秒。


沈黙。


そして。


リゼが吹き出す。


「ははっ」


「面白い」


アリアも。


少しだけ笑う。


「……そうね」


その瞬間。


二人が並ぶ。


左右に。


距離。


近い。


だが。


さっきとは違う。


同じ方向を見る距離。


「行くわよ」


「行くよ」


戦闘開始。


アビスレクスが咆哮。


三人同時に動く。


連携。


速度。


精度。


全てが噛み合う。


そして。


最後。


俺が踏み込む。


「終わりだ!!」


ザンッ!!


討伐。



ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン



コメント欄。


「19個」

「更新」


その中。


金黒の光。


鑑定。



ユニークスキル

「運命選択」


レア度

EX++



コメント欄。


「終わった」

「神」


静寂。


その中で。


リゼが言う。


「ねえ」


「さっきの続き」


アリアも言う。


「……ええ」


二人の視線。


同時に。


俺へ。


コメント欄。


「きた」

「決着」


俺は少しだけ笑う。


「……それは次でいいですか?」


二人。


一瞬固まる。


そして。


同時にため息。


「はぁ……」


「ほんとさ」


「逃げるのうまいね」


だが。


どこか楽しそう。


そして。


アリアが。


そっと。


俺の手を取る。


今度は。


優しく。


「……でも」


小さく。


「離れないけど」


リゼも笑う。


「私も」


「まだ諦めてないから」


そのまま。


三人で並ぶ。


だが。


距離は。


まだ。


決着していない。


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