表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『俺だけドロップ率∞のバグスキル持ちだった ~底辺探索者のダンジョン配信が、いつの間にか世界最強チャンネルになっていた~』  作者: やまご


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/95

第18話 奪い合いの臨界点

Sランクダンジョン最深部。


静かすぎる空間。


だが。


空気は張り詰めていた。


「……まだ来る気?」


アリアが呟く。


視線の先。


リゼ。


壁にもたれたまま。


こちらを見ている。


「うん」


軽い返事。


だが。


目は笑っていない。


「だってさ」


一歩。


踏み出す。


「まだ決着ついてないでしょ?」


コメントアーカイブ


「来た」

「ガチ」


俺は苦笑する。


「いや、もう――」


言いかけた瞬間。


「終わってない」


リゼが被せてくる。


一気に距離を詰める。


速い。


そして。


――ドン


壁。


俺の背後。


逃げ場なし。


コメント欄。


「壁ドン」

「来た」


顔。


近い。


かなり近い。


息がかかる距離。


「ねえ」


囁く。


「ちゃんと選んでよ」


甘い声。


でも。


その奥は本気。


「中途半端、一番嫌い」


その瞬間。


ぐいっ!!


強い力。


横から引き剥がされる。


アリア。


「触らないで」


低い。


今までで一番低い声。


俺を完全に引き寄せる。


ドン。


密着。


逃げ場なし。


コメント欄。


「ガチモード」

「怒ってる」


アリアの腕。


しっかりと回される。


まるで。


離す気がない。


「……」


無言。


だが。


明らかに怒ってる。


リゼはそれを見て。


笑う。


「へぇ」


「そんな顔するんだ」


一歩。


さらに近づく。


「いいじゃん」


「そのまま奪い返してみなよ」


挑発。


完全に。


アリアの腕の力が強くなる。


「……必要ない」


低く。


抑えた声。


「もう決まってる」


だが。


リゼは引かない。


「ほんとに?」


そして。


また。


俺に近づく。


今度は。


横から。


耳元に。


「ねえ」


小さく。


「今からでも遅くないよ?」


囁き。


甘い。


危険なタイプ。


コメント欄。


「誘惑MAX」

「やばい」


一瞬。


意識が引っ張られる。


その瞬間。


ぐいっ!!


アリア。


今度は。


完全に抱き寄せる。


「っ……!」


体が重なる。


胸元。


触れる。


完全密着。


コメント欄。


「」


「」


「限界」


アリアの声。


震えてる。


でも。


はっきりしてる。


「……見ないで」


俺の顔を上げる。


強制的に。


「今」


「誰見てるの?」


逃げ場なし。


視線。


距離。


全部。


拘束されてる。


コメント欄。


「完全支配」

「でも必死」


俺は答える。


「アリアさんですよ」


即答。


その瞬間。


アリアが固まる。


一瞬。


そして。


ふっと力が抜ける。


「……そう」


だが。


離れない。


むしろ。


少しだけ。


寄せる。


さっきより。


優しく。


コメント欄。


「デレ突破」

「来た」


リゼはそれを見て。


数秒黙る。


そして。


ため息。


「……やっぱりか」


だが。


すぐに笑う。


「でもさ」


指を立てる。


「まだ終わりじゃないよ」


その瞬間。


空間が歪む。


ゴゴゴ……


空気が震える。


現れる。



最深層ボス:アビス・ドラグーン



巨大。


圧倒的。


今までとは別格。


コメント欄。


「やばい」

「ラスボス級」


リゼが笑う。


「最後にちょうどいいね」


アリアが俺を見る。


今度は。


静かに。


だが。


しっかりと。


手を取る。


指。


絡む。


「行くわよ」


その声。


落ち着いている。


だが。


奥にあるのは――


決意。


戦闘開始。


ドラグーンが咆哮。


衝撃波。


リゼが突っ込む。


アリアが迎撃。


俺が追撃。


連携。


だが。


激しい。


距離が縮まる。


ぶつかる。


触れる。


アリアが後ろに回る。


「ここ」


ぐいっ。


引き寄せ。


また密着。


そのまま。


斬撃。


リゼが横から入る。


「負けないよ」


また引く。


左右から。


引っ張られる。


コメント欄。


「またこれ」

「命がけの取り合い」


「集中しろって!」


俺が叫ぶ。


だが。


二人ともやめない。


そのまま。


戦闘。


極限状態。


そして。


ラスト。


俺が踏み込む。


「終わりだ!!」


ザンッ!!


討伐。



ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン



コメント欄。


「18個」

「最大更新」


その中。


漆黒の光。


俺は拾う。


鑑定。



ユニークスキル

「因果支配」


レア度

EX+



コメント欄。


「完全終了」

「世界壊れた」


静寂。


その中で。


アリアが。


ゆっくりと。


俺の手を握る。


強く。


だが。


今度は。


優しい。


「……ね」


小さく。


「もう、離れないから」


はっきりと。


宣言。


コメント欄。


「確定」

「完全ヒロイン」


リゼはそれを見て。


しばらく黙る。


そして。


笑う。


少しだけ。


寂しそうに。


「……そっか」


だが。


次の瞬間。


いつもの顔。


「でもさ」


振り返る。


「まだ終わりじゃないから」


指を振る。


「次はちゃんと勝つ」


そのまま。


去る。


アリアは小さく息を吐く。


そして。


少しだけ。


俺の肩に寄る。


今までで一番自然に。


「……疲れた」


ボソッと。


だが。


手は離さない。


むしろ。


指が絡んだまま。


「帰りましょ」


その声は。


少しだけ。


柔らかかった。



第18話 完


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ