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『俺だけドロップ率∞のバグスキル持ちだった ~底辺探索者のダンジョン配信が、いつの間にか世界最強チャンネルになっていた~』  作者: やまご


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第17話 奪う覚悟と、離さない証明

Sランクダンジョン――さらに深層。


空気が重い。


だがそれ以上に。


「……近いですね」


俺が呟く。


隣。


アリア。


肩が触れている。


いや。


正確には。


寄せられている。


「問題ある?」


視線も向けずに言う。


声はいつも通り。


だが。


距離は明らかに近い。


コメントアーカイブ


「デフォ距離更新」

「自然密着」


俺は苦笑する。


「いや、ないですけど」


その瞬間。


アリアがほんの少しだけこっちを見る。


「ならいい」


そして。


ほんのわずかに。


さらに寄る。


「っ……」


自然すぎる。


意識してない風なのが一番タチ悪い。


コメント欄。


「これが本命の強さ」

「無意識距離」


そのとき。


「へぇ」


軽い声。


振り向く。


リゼ。


岩の上に座っていた。


足をぶらぶらさせながら。


こっちを見ている。


「やっぱそうなったんだ」


ニヤッと笑う。


「面白いね」


アリアが即座に反応する。


「……まだいたの?」


冷たい声。


リゼは肩をすくめる。


「いるよ?」


そして。


すっと立ち上がる。


軽い動き。


だが。


一瞬で距離を詰めてくる。


速い。


気づいたときには。


目の前。


「っ……近い」


顔。


数センチ。


コメント欄。


「距離バトル開始」


リゼはじっと俺を見る。


瞳。


楽しそう。


でも奥は真剣。


「ねえ」


「昨日の続き」


小さく囁く。


「まだ選んでないでしょ?」


俺が答えようとした瞬間。


ぐいっ!!


横から引かれる。


アリア。


「答えなくていい」


完全に遮断。


俺の前に立つ。


距離。


また密着。


「……」


アリアの背中。


近い。


かなり近い。


コメント欄。


「壁」

「完全ガード」


リゼは笑う。


「ほんと分かりやすいね」


一歩。


横に回る。


「じゃあさ」


今度は。


後ろから。


そっと。


俺の肩に手を置く。


「っ……!」


近い。


後ろ。


前。


挟まれてる。


コメント欄。


「挟み込み」

「修羅場」


リゼの声。


耳元。


「ちょっとだけ」


「こっち向いてみて?」


甘い。


引っ張るタイプ。


アリアの手が動く。


俺の手首を掴む。


ぎゅっ。


「見ないで」


低い声。


だが。


少しだけ震えてる。


コメント欄。


「ガチ」

「余裕ない」


リゼは笑う。


「余裕ないじゃん」


その言葉に。


アリアが一瞬だけ黙る。


そして。


ゆっくりと振り向く。


リゼを見る。


真っ直ぐに。


「……あるわよ」


静かな声。


だが。


強い。


「この人は」


一瞬、言葉を区切る。


「……私と来る人だから」


コメント欄。


「確定宣言」

「重い」


リゼが目を細める。


「へぇ」


「そこまで言うんだ」


そして。


一歩下がる。


だが。


すぐに。


笑う。


「じゃあ試すね」


その瞬間。


ダンジョンが揺れる。


ドゴォン!!


空気が歪む。


現れる。



深層特殊個体:アビス・ワイバーン



巨大。


黒い翼。


鋭い爪。


コメント欄。


「やばい」

「Sランク上位」


リゼが飛び出す。


「先行くね」


速い。


圧倒的な速度。


アリアも動く。


「行くわよ」


その瞬間。


手を掴まれる。


強く。


だが。


今度は。


自然に。


「離れないで」


はっきりと。


コメント欄。


「確定」

「本気」


戦闘開始。


ワイバーンが飛ぶ。


急降下。


リゼが斬る。


ザンッ!!


アリアが迎撃。


俺が追撃。


連携。


だが。


問題は――


距離。


戦いながら。


自然と。


近づく。


ぶつかる。


触れる。


アリアが背後に回る。


「こっち」


ぐいっ。


引き寄せられる。


また密着。


その体勢で。


斬撃。


「っ……近い!」


「集中しなさい」


だが。


声が少しだけ柔らかい。


そして。


リゼが横から入る。


「隙あり」


ぐいっ。


今度は反対側から。


引かれる。


「え!?」


一瞬。


体が引き裂かれるような感覚。


コメント欄。


「取り合い」

「物理」


アリアが即座に引き戻す。


「離して」


低い声。


リゼは笑う。


「やだ」


そのまま。


二人の間で。


俺が――


引っ張られる。


「ちょ、戦闘中ですって!」


コメント欄。


「草」

「命がけの取り合い」


だが。


次の瞬間。


ワイバーンが突進。


俺は反射で動く。


踏み込む。


「終わりだ!」


ザンッ!!


斬撃。


ワイバーンが崩れる。


討伐。



ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン

ポン



コメント欄。


「17個」

「更新」


その中。


深紅の光。


俺は拾う。


鑑定。



ユニークスキル

「運命固定」


レア度

EX



コメント欄。


「終わり」

「神」


静寂。


その中で。


アリアが。


ゆっくりと。


俺の手を取る。


今度は。


しっかりと。


迷いなく。


「……ね」


小さく。


「離さないって言ったでしょ」


さっきより。


はっきりと。


強い声。


コメント欄。


「完全確定」

「勝ち」


リゼはそれを見て。


しばらく黙る。


そして。


ふっと笑う。


「いいね」


だが。


次の言葉。


「でも」


「まだ諦めてないから」


目が変わる。


本気。


「次は本気で奪う」


宣言。


そのまま去る。


アリアはしばらく動かない。


そして。


ボソッと。


「……負けない」


小さく。


だが。


はっきりと。


そのまま。


俺の手を引く。


「行くわよ」


今度は。


少しだけ。


指が絡んだ。



第17話 完


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