表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤塵のサンダーバード -機兵戦記-  作者: 星羽昴
第八章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

212/224

第212話 戦闘直前:第2戦団

 西門から1500メートルの距離に、軍用輸送車両(クローラー)から立ち上がった4機のペルセウスは菱形に布陣していた。菱形頂点の最奥に布陣するA級ペルセウスは、15メートルの巨大な戦斧バトルアックスを装備している。

 それに対峙する第2戦団の4機の重甲機兵は、GV3X(サンダーバード)を中心に置き接触通信の回線を開いていた。


「ペルセウス型重甲機兵4機。うち1機はA級です」


 GV3X(サンダーバード)のSユニット。トーチス傭兵団のA級ペルセウスの情報を調べるネロが、その検索結果を確認していた。

『ペルセウス型A級重甲機兵機』

『PX6型式識別番号2001』

 機体の来歴や参戦記録を、他の3機と共有を図る。


「現在、イルドラ公国に配備されている機体ですね。戦闘への参戦記録はないため、パイロットは特定できません」


 ネロの報告に、御堂は大きくため息をついた。

(また、イルドラなの?)

 以前の愛機であったGS4を大破させたのはイルドラ軍のペルセウスとの戦闘だった。嫌な腐れ縁を感じてしまう。


「おそらく……パイロットは、元アルメニア軍のミハエル・ガードナー少将でしょう」


 2番機のSユニット・有本大尉が指摘した。


「ミハエル・ガードナー少将ですか?」


 ネロは直ちに、その情報で検索し、有本大尉も情報を補足する。


「一昨年、第2戦団はアルメニア国軍と交戦しました。その時の指揮官機が、巨大な戦斧バトルアックスを主武装にしたミハエル・ガードナー少将のA級ペルセウスでした」


 A級ペルセウス(ガードナー)機は、2番機により撃破された。そして敗北したアルメニア国軍を見限ったガードナー少将は、イルドラ公国に亡命したとが記録されている。

 亡命先のイルドラ軍で新しい機体を得て、使い慣れた戦斧バトルアックスに武装を改修したと言うことらしい。


「帝国への復讐のために、祖国を捨てて戦い続けているわけですか。ご苦労なことですね」


 画像にある3機のB級ペルセウスは、左右の肩部装甲に「スネーク」、「タイガー」、「イーグル」の絵柄をペイントしている。


「敵のB級機体を便宜的にスネーク機、タイガー機、イーグル機と呼称します。信号弾を使う場合にはそれぞれ赤、黄、青の識別色で、A級機体はグレーの識別色とします」


 併せて2番機と共に派遣された2機のB級ジークフリードを、061機と088機として管制AIに識別させた。


「指揮官がガードナー少将であるなら、第2戦団に対しては強烈な復讐心を持っていると思われます。降伏するよりも、差し違える覚悟で挑んでくると考えておくべきでしょう。敵兵の投降は、有り得ないと考えておいて下さい」


 ネロの、最後の一言は御堂への忠告(・・・・・・)のつもりだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ