跡継ぎの条件
見切り発車なんで、思いつくまま、気の向くまま。尻切れとんぼ?
一仕事終えた新魔王は魔王の玉座でやせ衰えていた。
「ああああああ(やってられっかこんな事)」
風化する寸前といったゾンビが呻いている。
「ついに人語をも忘れてしまったか。スライムからやり直すか?」
「あうあうあいうあお(体から魔力が根こそぎ持ってかれたぞ!何なら代われ!)」
「普通の魔族なら魔力変換器にかかった瞬間に骨だけになっちゃうんで。魔王しか座れないのですよ」
「あうあうあいうあお(そんなん知るか!)」
「カルワー魔王様。それなら、ゲームを出来なくなりますよ」
「バリバリバリバリ(←なんか食ってます)」
「(;`皿´)どっから、そのポテテチップスター持ってきた!しかも特大サイズ10㎏!」
「バリバリバリバリ(この間、通販で買ったけど?それが何か?)」
「私にはくれないのか?」
「バリバリバリバリ(ところで、キモサク宰相。終わったんなら拘束ほどいて)」
「は?」
「そんなことよりポテテよこせ!」
「エルミルさん?なんかカルワー魔王様と会話出来てるようにみえてんですけど……」
「(・◇・)? 分かんないの?」
「バリバリバリバリ(だから、さっきから話に交ざらなかったのか?)」
「(」゜□゜)」分かるわけねーだろ!何、そのスキル!」
「だいぶ前に、ゲームで手が放せないから、食わせて貰ってる時に、やったらできた」
「あの時は、調子にのって口の中に詰め込みすぎたら、のどに詰まらせて死にかけたな」
「なんだか恋人同士みたいだな。そのまま結婚しちまえよ!」
「うむ、それで成田離婚だ。慰謝料は全財産で!それと、宰相にはいたらん奴を紹介したから、金を要求する!」
「(」゜□゜)」なにその未来日記!なら、全力をもって阻止するから!」
「 m(_ _)m 勘弁して下さい。まだ、15才ですよ?僕」
「私だって、18才だ!」
「(°□°;)マジで!宰相キモサク!そんな子働かせていいの?てっ言うか、僕も未成年だから魔王キャンセルで!」
「(⌒~⌒)そいつはムリだな。もう生体情報は登録されたから、お父上が帰らない限り解除できません」
「(┳◇┳)まじか~。どうにかならんの?」
「お子さんに継いでもらえば……」
「エルミル!子供をつくろう!」
エルミルの手を掴んだ。必死だ。
「誰がつくるか!」
エルミルに殴り飛ばされた。
「髪の毛一本でいいから!」
「ホムンクルス造るんじゃないですよ!」
宰相のもっともなツッコミがはいる。
「キモサク宰相、分かってるって。ダテにキモサクのアダルトサイト一覧を持ってない!」
「(°□°;)どこから、そんなものを!?」
「知り合いのハッカーに頼んで手に入れました」
「子供が見ちゃだめ~!」
「(¬↓¬)子供しか写ってませんでしたけど?」
「(¬з¬)ロリコン!?変態?だから私の胸に反応しないのね!」
「(;`皿´)違います!紳士!」
「(°□°;)そんな事、どーでもいいから、早く拘束具といて!漏れる!」
「……このまま、シてしまうのか、魔王を続けるのか今ここで決めていただきたい。それとさっきの一覧、消して下さい」
「卑怯だぞ、キモサク!最後のが本命だろ!」
「こんな千載一遇のチャンス逃すわけにはいかないのです!それを消去しなければ、枕を高くして寝られませんから」
「やめろ!キモサク!」
「エルミル?止めるのか?」
「カメラ持ってくるそれまで保たせろ!」
ダッシュで走って消えた、エルミルを強敵を見るような目で見た。
「エルミル……できる!」
「できるじゃねーよ!(早くしないと、本当に大洪水を起こしてしまう)」
手足を縛る拘束具を見る少しゆるい締め付ける為ではなく、動きを封じる為なのかどうにかすれば、抜けそうに見えた。
「(ならば、今まで培ってきた、ニートの力を使う!)」
体中から力を抜くとヌメッと体が柔らかくなり、手足の拘束具から抜け出した。
「ふははははっ。ニート奥義、長時間同じ体制でいても、疲れないように軟体になってナメクジみたいに成っちゃったの術!」
カルワーはナメクジのように床を這うと、
「あばよ!とっつぁ~ん」
捨て台詞を残し這っていく。
「あ~っ!いつの間に!誰か塩を持って来い!」
「ついでに、煙幕」
「(」゜□゜)」何でそんなん持ってんですか!辺りがみえん!」
キモサク宰相の叫びを後にドアにたどり着いたカルワーは人型にトランスホームするとドアを開けようとする時に、入ってきたエルミルにドアごと弾き飛ばされる。
「げふぅっ!」
吹き飛んで叩きつけられた場所は魔王の玉座。
「なんだこれ。真っ白で何も見えないよ?」
「エルミル?カルワー魔王様の仕業だ!まだ遠くには逃げてないはずだ!捕まえてくれ!」
「炎竜騎士の名に賭けて!」
とんぼ返りのように外に飛び出していった。
「それにしてもひどい。私も外に出てまずは、魔王様の部屋のパソコンの中身を消去シなければ!」
そして誰もいなくなった謁見の間に魔王(笑)放置!
この後、掃除にきたメイドさんにナメクジと間違われ棄てられます。




