カデンツァ 完結編 4
メグミと30分ほど会う約束をしていたが、詳しい時間は決めていなかった。
そもそも自分はきっちりと時間を決め、その時間を守る主義。
しかしメグミの言った大事な用というものに、聞く前から自分の中で価値を見出すことができないでいる。
ふと気づくと、時刻はすでに21時を回っていた。
目の前には今日1日で山のようにこなしたデスクワーク。
今更ながら心配になる。
マズイ。
ミスしてるんちゃうか。
もう一回見直した方がいいかな。
デスクの左側に積んである書類を手に取るが、ミスしたかもしれないと目星をつけた書類が見付からない。
アレ……何や、あの書類はもう持ってってしもうたんか。
えー…もう一回確認したいのに…
アレ?あの書類がマズイってことは、こっちも……
今度は正面の束をほじくり返す。
が、高く積まれた書類の中から目的のものは見つけ出せない。
「あ――――ッ……!」
投げ散らかしてしまいたい。
紙に触れるのが面倒になり、椅子の背凭れに勢い良く背中を預ける。
天井の蛍光灯を見つめながら、今日はもう帰ろうかな、そう呟いた。
口を開け、眩しい灯りを見上げたまま、目を閉じずに。
……帰ったらメグミがおるんか。
あっちもこっちも面倒事かぁ……。
溜息を吐きたくなる。
つらつらと滑って行くのは、考えても答えの出ないことばかり。
直樹はその体勢のまま、飽きることなくずっと天井を見上げていた。
それから1時間ほど経った頃。
椅子に根が生えたように動かない直樹のその部屋に、ノックの音が2回響いた。
返事をしないうちに、勝手知ったる部下の男が静かに入って来る。
そうと知りながらも、直樹は姿勢を変えぬまま、
「言われとった携帯電話、用意しときましたけど」
その言葉に、
「そんなこと言ったな」
と心境のみの返事をする。
コト、とデスクの上に携帯が置かれたのを耳でのみ確認をした直樹に、男は更に近づいて来た。
誰もいないこの部屋で、彼は直樹にする必要のない耳打ちをする。
「――――……」
聞こえてきたその内容に、直樹はようやく椅子に座り直した。
「……どこにおったん?」
「○○○でウロウロしとるのを、とっ捕まったみたいですよ」
「で?どうしたんや」
「今からちょっと時間あります?」
「………」
この後、約束があるとは言えなかった。
それくらい直樹にとっては重要な事項。
すぐに席を立ち、出かける用意をし始めた直樹に対し、頃合を見計らった男が誘うように部屋のドアを開ける。
彼らはこれから、ある人物に会いに行く。
そこは直樹の所有地であるにも関わらず、これまで一度も足を踏み入れたことのない場所だった。
沈黙がちな2人が車の中でした会話は、ほんの二言三言。
「あのビルって小っちゃいよな」
「はい」
「何に使うてんの?」
「まぁ、架空会社やったんですけどね。今は物置みたいになってます」
「あ、そう……」
今から向かうその場所に、直樹がもう二度と会いたくない人物が待っている。
車は約1時間をかけ、そこへと走る。
その建物は、周りに何もない寂しい場所にあった。
窓などもほとんどなく、デザインも何十年も前のビル。
重いドアはぎこちない音を立ててゆっくりと開く。
薄明かりの中、まず確認できたのは何段にも何十段にも積み上げられたダンボール箱。
その隙間を横歩きしながら奥へ進むと、直樹が会いに来た、会いたくない人間が床に横たわっていた。
そこでまず目に入ってきた姿。
……どうやら直樹の脳は、視覚からの情報と記憶の中の面影との一致は難しいと判断したらしかった。
直樹はもう一度、見直すように男の全身に視線を走らせる。
「……ッ」
驚愕した。
それが『彼』で間違いないと認識したと同時に、慌て動揺する自分を抑えることができず、狼狽した声で部下の男に問う。
「お、おい、コレ、どういう状態やねん」
そこに横たわっていたのは、イサム。
あの松田イサムだ。
彼は、彼をよく知る直樹ですら見間違うほどの容姿になっていた。
衰弱しきったように痩せ細り、頭髪は毛の生え変わり時期である犬かのようにまばら。
目は落ち窪み、塗ったようにクマが濃い。
皮膚には皺が寄り、健康的だった肌はくすんでぼろぼろ。
顔には一切手入れされていない無精ヒゲ。
あの日、自分の前から走り去ったときから、まるで彼だけが何十年も時を過ごしているかのような……。
「おい…コレ、ほんまにイサムか」
「……はい」
目の前でされている会話にも松田は何の反応も見せず、後ろ手にされたまま寝そべり、微動だにせず、焦点の合わない目で空中に何かを見ていた。
「……コレ、クスリとかとちゃうな。何で髪の毛が抜け落ちとんや」
「ああ、自分で引きちぎるんですわ。そやから後ろ手で縛らせてもろうてます。逃げる体力ないのは知っとるんやけど、何するんか分からんのでね」
あの時、松田に刺された傷はとうに完治している。
「コレ、どういう状態よ?何か変なクスリくれてやったんか」
「いえ、○○○に○○○くれてやったら、人間こんな風になりよるんですわ」
「……頭が働いてないってことか」
「そうですね」
松田とのことは徐々に過去のものとし、忘れることができ始めていた、そんな矢先だった。
「……誰がこんなことせぇ言うたんや」
一歩退いた驚愕の後に絞り出たのは、押し殺した声。
「……誰も言うてませんな」
「大体俺、コイツ探せってお前らに命令したか」
「いえ」
「じゃあ何でこがいなことになっとんねん」
「誰の命でもなく、これはルールですから」
淡々と答える男に対し、直樹の声はだんだん怒気を帯び始める。
「ウチのルールは俺やろ」
「はい。せやけどコイツを探すないう命令もなかったですから。元からあったルールに従うたまでですわ」
「元からあったルール?知るかそんなモン!」
直樹は松田に歩み寄り、座り込み、彼の肩を掴んでゆっくりと揺さぶった。
「イサム……イサム?俺や。秋月や。分からんのか」
その直樹の言葉に、松田の口が少し動いた。
声を出しているようだが、小さすぎてうまく聞き取れない。
「え?何や!何て?!」
松田の口元に耳を近づけると、微かな声が聞こえてきた。
「……しらない……しらない……しらない……しらない……しらない……」
肩を掴む手に少しばかり力が入った。
分からないならばまだしも、知らないという返事とは……。
こちらを見ようともせず宙を凝視し続ける濁った目を、端から眺めている。
せり上がる苦いものを、奥歯で荒く噛み砕きながら。
直樹は松田から目を逸らして立ち上がり、男の正面に立った。
「で?コイツ、どうするつもりや」
「……そうですね、後は専門家に任せることになりますね」
「この状態、治らんのか」
「治りませんね」
砕き切れなかった欠片が、ぽろりと零れ落ちた。
男の言葉が終わらないうちに、胸倉を掴み上げる。
「専門家?何の専門やねん!今からコイツは俺の部屋へつれてくぞ。俺が面倒見るわッ!!」
吐き捨てるような怒号にも男は表情を変えず、ゆっくりと胸元から直樹の両腕を引き剥がす。
「そらぁ困りますわ」
その返事に、驚いた。
「何でや」
男は表情を崩さない。
「示しがつかんからですわ」
「ハア?示し!?そんなモンな、」
そこへ男が言葉を被せる。
「アンタが」
それまで全く表情を変えなかった男の目元が吊り上がった。
「アンタが示しや道を汚してったら、後ろついてってる俺らはどうなるんや!?甘いぞ!甘すぎるぞ秋月さん!コイツはアンタを殺しかけたんや!!」
「………」
「アンタがな、アンタが会長についてくっちゅーことは、俺らも会長についてくっちゅーことなんや。勘違いしたらアカンぞ。会長についてくんやのうて、俺らはアンタについて行くんや!!」
「………」
「アンタがフラフラしとったら俺らはどうなる!?俺の下におるモンらに、俺は何て言えばいい!?この期に及んでアンタがまだ野面かましとるようだったら、俺がアンタに取って代わるぞ!」
男は真っ直ぐに直樹を睨みつけてくる。
言いかけた命令の類なんてものは、何一つ発することはできなかった。
自分が望もうが望むまいが、力が増大していくとそれに正比例するように責任・的も大きくなる。
目を瞑って投じた石が、たまたま当たってしまうほどの大きなものへと。
……そんな話を聞いたことがある。
そして、思ったこともある。
「どうすんねん!この段階ではアンタが決めてエエことや。答え如何によっちゃ、俺は個人で…1人でやらなアカンことがある。答えてくれよ秋月さん!!」
言葉を失った直樹に、男は食らいつくように迫ってくる。
「………」
「………」
やがて直樹は一つ大きく呼吸をし、口を開いた。
「イサムは……コイツはもうほんまに元へは戻らんのか」
「ああ、戻らん」
「自立は?」
「できん」
「俺が面倒見るってのは?」
「させん!!」
……掌に載りきらず、零れ落ちるもの ――――…。
もう一度、直樹は息を吐き、
「そうか」
と一言応えた。
「秋月さん、俺はな、ずっとアンタがどうしたいこうしたい言うんを尊重してきたつもりや。せやけど今回だけは譲れん。俺はな、アンタを狙うたコイツに恨みがあるんや!清算させてもらうぞ!!」
……自分の持っているものを、数え切れずにいた。
『人間なのだから間違うことがある』などというのは、今の自分にとっては寝言でも許されない、そんな言葉。
直樹はもう、松田へ視線を向けることはしなかった。
男の隣を横切り、そして「お前に任せるわ」と言い掛け、寸でのところでそれを飲み込む。
代わりに、
「じゃあ、……頼むぞ」
そう告げて、直樹は1人ビルの外へ出た。
夜になり、雨は上がっていた。
点々と浮かぶ水溜りに申し訳程度の灯りが反射し、道を照らす。
……当然久保さんも、――――……
そう思った瞬間、この想像は失敗だとすぐに掻き消し、考えるのを止めた。
まだまだ、まだまだ長いな。
物事が固定され、ノウハウを主軸に全てがうまく行くなんて、人間にとっては有り得んのかもしれんな。
まだまだ、先は長いか……。
曇った夜空を見上げながら、そんなことを考えていた。
―――― 見えない敵との交戦で人は何人死に、またはそれに耐え忍び、何人生きているのだろう。
11年と4ヶ月生きた、その少年の名前をXとしよう。
そして、その11年と4ヶ月を見届け、育てた人物をY氏とする。
Xは喜怒哀楽の観念よりも、指先の操作に没頭するようY氏に告げられた。
Y氏の望みはXの希望。
その他のものなどかなぐり捨て、XはただY氏の望むように生きるのです。
この世に生を受け、10年を生きた段階でもうまく笑えず、腹が立たず、悲しくもなければ楽しさもない。
Xが自分の操作すらままならないのは、それも含めたY氏の望みであると、Xはそう理解していた。
そんな11年と4ヶ月ではあるが、現在とみに思うのは感情操作よりも文字の読み書き。
果ては、これが感情操作よりもサバイバルでなかったことに感謝を覚える。
そんな数値には表れないXの胸は、手前ながらも自慢でもある。
Xの無駄な行動を嫌うY氏。
Xが屈む際に膝の関節が鳴る、その空気の弾ける音すらY氏には騒音であり、一理もないもの。
そのためXは極力鳴りを潜め、音を立てぬよう我が根城で丸くなる。
息を潜め、鼓動を安らげ、極めたかのように無音の空間を貪る。
唯一手前ルールで許した旋律は、紙同士が擦れ合う音と、紙を叩くペン先の音。
木製とも金属製とも思えるXの関節は、そこから織り成される音を極力避ける。
ある日Xは思うのです。
世界について。
11年と4ヶ月生きたXをここまで育てたY氏が、22年の歳月を生きていたとしよう。
Xの倍生きているY氏は、Xの道徳見本であるに他ならない。
例えばY氏がXの首根っこを掴み、床に押し付け、這い蹲らせた上で言う罵声の中に「死ね」という言葉があれば、Xはそれに素直に従うのだろう。
何をどう貸し借りしようとも、Y氏はXの道徳である。
そこにも、憂いも苦言もないのです。
だが来年をこのまま迎えたとし、Xが12年を生きた場合、Y氏は23年を生きた計算になる。
Xは考えるだろう。
去年までは倍であった、と。
昨年まで倍であった差が、倍ではなくなってしまったという計算と現実。
Xが23の場合、Y氏は34。
35の場合、46。
11年の差は埋まらないにしても、XはY氏の通った道を常に歩いて行く。
……差は埋まるのではないか?
Y氏に危害を加えない、このカテゴライズはXの生き様であり、世界。
死ねと言われようが、世界。
取って捨てられるまでの、世界。
猫の手までも借りたいと言うY氏に対して、少なくともXは猫の手以上の出来になっていなくてはならない。
籠の中の鳥はもう世界に出会っている。
Xはその世界を仰ぎ、見上げ、
「なかなか上出来である」
こう言うのです。
「こんな世界は机上の空論であった」
そう、左に曲がったXが言う。
そこには「見てみろよ、あの月を。真緑だぜ」と他人が言う世界があった。
見てみろよ、あの月を。真緑だぜ。と指差された先には、見たこともない星がたくさん並んでいる。
Xは知っています。
少なからず月を色で表すならば、緑ではなく黄であると。
「もしかすると黄であるというのは、思い込みにすぎなかったのか」
我に対する良心に似たものがムクムクと肥大し、やがて萎んでいく。
「そうか、これは机上の空論か。ほっとしたよ」
空気の味まで違い、どこか苦く、二、三度の呼吸で舌の根っこ辺りにヒビが入る。
「みんな、あんな格好してるんだぜ」と指差された先には、たてがみを揺らす男と女。
「食わなきゃ食われるんだぜ」と言う指先を見ているX。
Xがほっとしたのも束の間。
その世界はXには広すぎる。
目を閉じ、現実から鼻すら背けます。
そしてXはこう呟いた。
「知らなかったよ」
そして更に呟いてみせる。
「知ってさえいればな」
ああ、もっとああしておけば。
そう、もっとこうしておけば。
その時Xは目を覚まします。
そして汗ばんだ体を気にすることもなく、今日のY氏の顔色を予想してみる。
少なくともXは、籠の外にも世界があるということは知っているのです。 ――――
タクシーに乗り込み、マンションまで帰る。
部下の男に言った『じゃあ、頼むぞ』
あの一言で自分の真意は伝わったのか。
墓参りなどには何の価値も感じない。
幼いころから展開してきた思考 ―――― 大事なのは今生きる人間。今、この世界を生き抜いている人間。
アイツの言う通り、アイツが導いた通り、自分も知っていた自分のための進むべき方向はこの先にあると。
……ちゃんと伝わっているといいんだが。
タクシーの窓から外の景色を見てみると、知らない間にマンションの近くを走っていた。
建物の隙間から、あの公園が見える。
琢磨が住み着いている、あの公園。
思い立ったように、直樹は運転手に声を掛けた。
「その公園の入口で降ろしてくれるか」
車が停まり、料金を払いながら公園を見遣る。
その景色は何だかいつもと違うような気がした。
何度かこの付近の夜道を歩いたことがあったが、この公園ってこんなに暗かったか?
タクシーを降り、細い道を走って行くテールランプを見送った後、直樹はゆっくりと公園内へと入って行く。
先日からの雨で公園の土はぬかるみ、歩くたびにびちゃびちゃと、自分のだらしない足音のみが耳に冴える。
琢磨が寝ているだろうトンネルの遊具に近づくと、以前は雨避けのための傘だったと思しきモノがばらばらになって辺りに散らばっていた。
直樹はトンネルの穴からそっと中を覗きこむ。
いやに真っ暗でよく見えないが、人の気配はない。
あまりの暗闇を不思議に思い周りを見渡すと、ぽつんと立つ街灯の電気が消えている。
あー……切れとるんか。やけに暗いと思った。
直樹はトンネルに腰を掛け、それからしばらくの間、目が慣れてきても見渡せないほど真っ暗な景色をじっと見つめ、ただぼんやりしていた。
琢磨のことが気になってここへ寄ったが、別に何か用事があるわけではない。
こうして座っている理由などない。
待っているわけでもない。
……ただ何となく。
それが一番正しい答え。
―――― 恐らく今日は眠れないだろう。
明日が憂鬱なのです。
お父さんの仕事の都合で、関西に引っ越す予定なのです。
今、予定と書いたのは、まだこの引越しという事実から逃亡したいという僕の心情から書いたものです。
明日になったら、やはりこちらに残れるという現実が待っていないか、そんな希望をいまだにしている僕の心情から来る、予定という言葉です。
首都圏に暮らしている人間が、何故わざわざ首都圏を離れなければならないのか。
本当に納得がいかない。
お父さんが言っています。
何年かは向こうで暮らすことになる。
私の動向に賛成できない家族がいるというのは、世間に与えるイメージがよろしくない。
だからお前たちにも来てもらう。
恐らくそうなのでしょう。
僕はまだ社会に出ていないので、その辺の世間体を丸呑みし、理解するには至りませんが、きっとそうなのだと思う。
僕の吹けば飛ぶようなこんなナイーブな言い分は、お父さんの説明を聞けばどこかに仕舞っておくべきなのでしょうが……。
テレビで見たことがある。
「何でやねん」と言われたら、何と返事をすればいいのか。
「アホか」と言って頭を叩かれた場合……。
関西の人たちはきっと僕にもそうするのでしょう。
それらの対処の仕方が分からない。知らない。
弟の慶也はいまだに声に出し、引っ越すのを嫌がっている。
昨日クラスメイトたちにわざわざお別れ会なるものを開催してもらい、その会合を済ませたにも関わらず、声に出して嫌がっている。
僕も慶也と同じ気持ちです。
僕に関してはお別れ会などというものはなかったし、僕の転校の発表も今日の下校時にわざわざしてもらったくらいですから。
こっちの学校に未練がある、そういったものではないのですが、慶也とは同じ気持ちでいる。
果たせなかったことがあります。
それは模擬テストで一番になれなかったこと。
一番の彼に、僕は逃げるわけではないとわざわざ言いに行きたいくらい心残り。
僕だって言いたいですよ。引越しなんか嫌だ、転校なんてしたくないと。
それともここまで来たのだから、関西で一番になる、そう言った方がいいですか?
それを軸にすれば、自分への励みになる……いや、違うな。
やはりこっちから逃げているように思える。
今回の引越しに関するお父さんの事情というのは、80%は理解し、消化できた。
ですが、あとの20%が異常なまでに重い。
向こうに行って、僕の望まない人間関係が出来上がったらどうしましょう?
アホと言われた僕は、寝込んだりしませんか?
こんなことを書いていたところで、予定していた明日はきっと来ます。
『お父さん』と『お母さん』の手前、あまり言葉にしていませんが、僕は今のお父さんを尊敬している。
あの人のようになりたいと、そう思っている。
今回の件、納得は8割なのですが、そんなお父さんの命令なのですから、胸に蓄え、残さず消化し、実行に移そうと思います。
その予定です。 ――――




