五本の指が入る
「修行の時は裸足だけどさ、学校行くときはどうしてる?」
ミドルが聞く。靴下の話である。
「あたしはストッキングよ。日本製のって丈夫で肌触りがいいわ」
色やデザイン、薄さもレパートリーが多い。
「普通の靴下だとすぐ破けるんだよね」
ワンポイントのブランドも造りは素晴らしいが、運動量の多いススムたちが履くにはややもったいない。
「足袋ソックスもいいよね」
大工さんの定番だ。
「五本指ソックスがいいんだけど、まだまだ種類が少ないんだ」
脱着が面倒だが、足の指が独立して踏ん張りやすい。血流も良くなる。
「それならスポーツショップで見たぞ」
昔からあるサッカー用品のメーカーではなく、タビオが製作している。女子のストッキングもお手の物だ。
帰りに北伊勢スポーツに寄ることになった。
「わっ、コレか! 頑丈そうだな~」
残念ながら、ためし履きは出来ない。
「プロのサッカー選手にも広まってるみたいね」
こうしたことが、商機(勝機)となる?
「わたしも買ってこうかな」
レディース用のサイズも置いてあった。
「五本指スパイクはさすがに無いな」
ススムの想像は、ちょっとグロテスクだった。
「冬のマラソン大会でも履いてみるか」
ミドルたち四人は、校内で五本の指に入る。
「なんだかんだいって、国産が一番信用置けるかな」
大和撫子、キョーコさん。ひろゆき氏もmade in japanという会社を立ち上げた。
「でっかい五本指ソックスがある! 誰が履くんだよあんなの」
ミドルが手に取る。
ウィルがまじまじと見つめる。
(サンタさんからもらうプレゼント入れにいいかも)
今年もやって来るクリスマス。今度こそ、悲しかった出来事を消し去って欲しい。




