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破軍のヘルメシヤ  作者: 三重野 創


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お腹と背中が、くっつくぞ

「あんた、どこ行ってたのよ~」

 ウィルがニヤニヤしている。


「なんだよ、俺の顔になにか付いてるか?」

 ウィルがミドルの脚を払った。


「ほら、ひっつき虫」

 なんとも懐かしい。


「遠足でよく付けてたっけかな~」

 オナモミもあればメナモミもある。


「これの名前、ドラクエの呪文みたいだよね」

 キョウ子の地元、静岡にも大自然が広がっている。


「たしかマジックテープ発明のヒントにもなったんだよ」

 物知りススム。アイデアのネタはそこら中に転がっている。


「こういう気づきだよな。コボちゃんの作者もネタを探すのが上手いんだ」

 掌編小説の作り方と似ている。


「コレなんて名前だったかな?」

 ススムも知らない。よく目にするひっつき虫であるが。


「アレチヌスビトハギよ」

 小さい枝豆のような見た目である。


「日本人より詳しい!」

 キョウ子が面白がって喜んだ。ウィルは物理だけで無く、植物学にも明るい。


 ウィルのお尻にもオナモミが付いていた。取ってあげようとするミドル。

「ちょっと、そんなにくっつかないでよ!」

 あはれ、スラッピングを喰らう。


(お邪魔虫だな・・・)


















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