秋の山は素敵すぎる
「山登りがちょっとしたブームになってるけど、遭難の記事を毎日のように見るなあ」
彼岸も過ぎ、涼しげな秋を連れてきた。
(秋を愛する人はなんだったかな・・・?)
昭和歌謡の好きなキョーコ。突然ハイネが出て来る。
「五大所山のてっぺんも、シーズンは賑わってるわ」
今年はウィルが、峠きってのアイドルだ。
「機械的な街で暮らしてると、こういう風景が沁みるんだよ」
東京から三重へ移ったススム。サンデー誌上で三重から東京へ転校した番長もかつて存在した。
「やっぱり山のほうが躰の調子が良いんだよな」
下山すると、ミドルのマナエネルギー還流率もやや鈍る。
「山の木々や小動物たちも、マナエネルギーを放出しているんだわ」
何も見えない空間にも莫大なエネルギーが充満しているとされた、いにしえの超科学をウィルは信奉している。
「この季節は、なんといっても食欲の秋だね」
ぶどうの秋でもある。
「くまいちゃん、けっこう食いしん坊だもんな」
ライスはいつも特盛りだ。糖質制限は食べた気がしないので、結果として糖質以外をどか食いしてしまう。
「柿の前に一足早く栗が食べれるな」
木に登って柿を食う様は、意地の悪い猿に見えることだろう。
「栗なあ。モンブランって昔はあんなに美味くなかったよな」
昔のモンブランペーストは舌触りも悪く、いまほど旨味が無かった。
「栗きんとんを色んな食べ方するようになったわよね。値段はするんだけどさ」
洋菓子にもふんだんに用いられる。
「ああ、グルメテーブル掛けが欲しいぜ」
映画のジャイアンは毎回カツ丼を頼んではいないか。
大きな栗の木の下で
あなたとわたし
なかよく喧嘩しな




