ダニー・ボーイ
「カイカイカイカイ!」
愉快痛快ミドルくんは、五大所山の麒麟児だ。
「騒がしいわねえ」
ウィルは念力についても研究している。超能力がしょぼいことしか出来ないと言われることに、反発している。
「うわっ! ヒッショー、脚が真っ赤じゃん」
無数の斑点模様が出来ている。
「ダニだな、コレは」
寝食を共にしているのに、ススムは無傷だった。
「だらしない性格が災いしたわね」
蒲団はこまめに干そう。
「ヒッショーは意外と汗かきだもんね」
肌着を絞ると、ぞうきんのように汗が滴る」
「シーツの交換・蒲団干しだけじゃなく、掃き掃除と水拭き、空気の入れ換えもな。ゴミも溜めるんじゃないぞ」
学級委員長のような口ぶりだ。
「あれはどうだろう?」
ミドルが納戸からなにやら持ち出した。
「バルサン!」
焼き肉焼いても家焼くな。
「ウチの実家もたまにやってたよ」
精密機器があっても使えるタイプがある。ただし、食品や匂いが移ると困るモノには、カバーをしておこう。部屋の火災報知器が反応しないかのチェックも必要だ。
「引き出しも開けておくんだよな」
8畳タイプが一般的である。
「やってる間中は入れないし、終わったあともすぐには入れないんだよな」
よく効くモノとは、多少そういう不都合が付きものだ。
(ミドルの部屋で具合良かったら、わたしもやってみようかな)
ミドルはこざっぱりと片付けてから、バルサンをセットした。
「これで痒みも収まるってもんよ!」
『指令、まんまと罠に掛かりました。危うく死ぬところでした』
忍び込んだネズミが一匹、偶然にも炙り出された。




