第二話 美食家のご注文-⑪
「ルークはよぉ……王都守護隊の中でも、隊長を除いて一位、二位を争うほどの実力者だでな? ……んだもんで、ルークが辞めるって言っだ時はみなして止めだんだよ。……なんにせよ、守護隊を辞めるほどに魅力的な何かがあったんだかなぁ……?」
その言葉に、俺はクッ、と喉に息が詰まったような感覚を覚えた。
(……? なんだろう、この感情は……?)
……でも、その理由はよくわからなかった。
するとすぐにホッグスさんはまたなにかを思い出したかのように冷めた鉄の板に湯呑を置いて俺に問いかけた。
「……そいえばよ? ルークが以前酒場で酔いながら言っでだごと思い出したんだげんど……おめぇんどこに、やべぇ子供が居るっで言っでだんだが……もしがしでおめぇが?」
ん? やべぇ子供???
……それって―――。
「―――あー、いや、それは俺じゃなくて、クラリスのことだと思います。俺は……ただの、一般の魔法使いですから」
「お~! そうだっただか! いんやぁ、いつかあのルークが認めたっづう、そんクラリスいう子に会っでみだいだな~!」
「はい! それはぜ……ひ……?」
……俺がそう口にしたとき、再び俺の喉に何かが詰まる感覚が訪れ、言葉に詰まる。
……あれ? なんでだ……?
クラリスが認められて嬉しいはずなのに、俺……。
「……どうかしたかの?」
「……っ、あぁいやいや! 全然大丈夫ですよ! ……あっ、いつか師匠にも紹介しますね! 凄すぎてびっくりすると思います!」
「……ほっ!? ……ほほほ、ほれは楽しみじゃのぅ~……!」
師匠はそう答えるや、どこか冷や汗を拭うような仕草をして視線を逸らしていた。
けれど……。
その違和感に気が付けないほどに、なぜか。
俺の心は、黒く渦巻いていた―――――。
【応援お願いします!】
「続きはどうなるんだろう?」だとか「面白かった!」
など思っていただけたら、下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします!
ブックマークや感想もいただけると本当に嬉しいです!
更新は"不定期"【AM1時】更新予定です




