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第十章~アトランティスの食文化・ハポン集落~

第十章~アトランティスの食文化・ハポン集落~


竜人街の外れにその隠れ里はあった。

アトランティス観光ガイドブックにも「隠れ里」と紹介されているので隠れ里なのであろう。

茅葺き屋根の家が点在している、のどかな村を抜けると小さな町並みが見えてくる。

大きな通り沿いには軒先に杉玉が吊るされた大店が並んでいる。


隠れ里の名は

「コーガ・デ・ハポン」

甲賀忍者を祖に持つかもしれない人族の里である。


「おーい!サスケ!今年のアグリカルの酒米豊作だってーー!」


「あ、影丸。大豆も豊作みたいでござるよ。」


「ござるって死語じゃん!」


「ござるってカッコいいでござるよ?」


♢♢♢♢♢♢


【酒蔵】


杜氏の仕事は季節の無いアトランティスでは一年中行われる。

酒蔵の内部は一年中酒造りに適した室温に調整されている。


「もろみの出来最高だな。」


「そういえば、ハポン酒の需要を伸ばす戦略をAIに聞いてみたんだよ。」


「お?どうだった?」


「ハポン酒アイスクリーム。ハポン酒入りチョコレート。だって。」


「んー食べ歩きが出来るような商品を考えてって指示を変えてみたら?観光客需要伸ばしたいし。」


「次の合同商品開発会議で色々提案してみるか。」



♢♢♢♢♢♢


【味噌・醤油蔵】


赤味噌、白味噌、麹味噌、八丁味噌。薄口、濃口、刺身醤油に卵かけご飯専用醤油。その他もろもろ……


味噌、醤油はダークエルフとエルフの薬学、錬金術の技術も入り、錬金釜で作る製法が主流になりつつあった。


「種類が多いいからさー、錬金の技術が入ったのって大変革だったらしいよ。資料館にあった。」


とはいえ、発酵・熟成の段階で人の手と目が必要な事は変わっていない。

錬金釜で味噌玉を作り、樽に入れ、色、香り、味を見る。職人の領域なのである。


♢♢♢♢♢♢


【第183回・商品開発会議】


「司会のモチヅキです。皆さん試作品ありがとうございます。」


会議室のテーブルにはズラリと商品が並んでいる。


味噌蔵のサスケが手を上げる。


「ここには無いのでござるが、醤油ソフトクリームというモノを試作中でござる!ダ・ヴィンチさんにソフトクリームマシーンを開発してもらっていて、量産体制に入れそうでござるよ!」


「ダ・ヴィンチさんが?!これは心強い。」


「酒蔵の影丸です。こちら酒粕チーズケーキです。食べ歩きしやすいように一口サイズにしてカップに入れて楊子刺してあります!」


『いいねーーーー!』


(AI音声)

「カップはゴミが問題化する推測シマス。」


「それを回避する方法は?」


「スティックタイプを提案シマス。少し固めに焼くことが必要です。」


「AI、商品に最適な大きさ計算して。」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━


長さ:8〜9cm

幅:3cm

厚さ:1.8〜2cm

重量:45〜55g程度

棒:12〜15cm

持ち手として残す部分:6〜7cm程度

長さ:15cm

幅:8〜10mm

厚さ:2〜3mm


━━━━━━━━━━━━━━━━━━


「固さは試作を重ねてみよう!」

と影丸。


「うむ。このチーズケーキとソフトクリーム。酒粕、醤油、味噌、それぞれの味でも作れそうですね。」


トウリョウ・モチヅキの提案により、全蔵がチーズケーキとソフトクリームの試作を重ねることになった。


♢♢♢♢♢♢♢


【ソフトクリーム・デ・ハポン】

【チーズケーキ・デ・ハポン】


と名付けられた2つの商品は以後、隠れ里名物のとして定着していくのである。


その影には

【便利屋・源内】のマーケティングと宣伝の力が大きかったとか。


【平賀源内・コピー案】


「若者に大人気!ハポン名物!スティックチーズケーキ!」

「溶けそうで溶けないソフトクリーム!」

「皆で叫ぼう!コーガ・デ・ハポン!」



~アトランティスの食文化・ハポン集落~完~





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