↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
89/94

~アトランティスの食文化・エルフのインスタントラーメン~

第十章~アトランティスの食文化・エルフのインスタントラーメン~


【エルフ街・とあるBAR】


「よいしょっ。今日も何か食わせてくれんか?」


営業時間前のカウンターに座る一人の老人。


「あら?ダ・ヴィンチさん。またですか?たまには自分で何か作ったらどうなの?」


「ワシか?ワシが作るの?」


「ええ、人にばかりたかってないでねぇ、自分で作ればいいじゃない。ダークエルフの所で食べて、人族のモデルには家まで軽食運んでもらってるって聞いてるわよ?」


「ワシ、料理出来ないんだもん!」


「だもん!って作ろうって気は?」


「魔法コンロの上も資料やら試作品やらで埋まってて……もごもご

……。」


「埋まってて?それで?」


「……嫌じゃ!作りたくない!」


エルフママがあきれ顔で何かを取り出す。


「そこでね、私、作ってみたの?」


「おや?これはバックウィートの麺かの?」


「そうそう。地上にはインスタントラーメンってのがあるらしいのだけど……小麦ってアトランティスでは異世界産じゃない?お高くなっちゃうのよねぇ。だから森で採れるバックウィートの実を麺にしてみたの。」


「これは水分の調整難しいじゃろ?」


「……そうね、試作を重ねてみたわ。出来上がった麺を揚げて……味を含ませて……試作品がこれよ。食べてみる?」


「カッチンカッチンの麺じゃな?かじるのか?ワシ固いものはちょっと……。」


「ダ・ヴィンチおじいちゃん(笑)お湯をかけるのよ。」


「お湯じゃ……と。コンロ……。嫌じゃ……奥の錬金釜ちょいと借りるぞ。」


【BAR奥・錬金工房】


「よっこらしょ。」


ダ・ヴィンチが錬金釜に素材を入れる。


「そうじゃな。器には安価な魔鉄を薄く伸ばして。びょーんとな。丼の形にして。穴を2つ空けてっと。」


「何を作ってるのさ?おじいちゃん。」


「コレか?まぁ見ておれ。」


1分もかからずに器が出来た。


「火と水の魔石はあるか?なるべく安いの。」


「そうねぇ。ジャパネスク産の火の魔石が今は安いわねぇ。水はアクアリスから定期的に入ってるわよ。はい。これ。」


「よしよし、コレをこの器に嵌め込んでっと。よしよし。うまく動いておるわい。」


……じっと3分待つのじゃよ。


『出来た(わね)(のう)。』


「!!!美味いぞ!!!これは美味いぞ!オークの出汁か?」


「オークは肉も革も素材になるじゃない?冒険者には人気の魔物ね。骨から出汁を取ってみたの。」


「……とすると。」


ダ・ヴィンチが計算を始める。


「バックウィート、オーク出汁、揚げ油、魔鉄、魔石。ふむふむ。

麺だけなら50アト。器込みだと500アトで売れそうじゃの。」


「また!商売にするのかい!!?」


エルフが呆れているが。そんなこと関係ないわい!


「平賀源内を呼んでくれんか?量産化の相談するぞい!」


「はいはい。」


♢♢♢♢♢♢


【数ヶ月後】


アトランティスの民間企業。

ニッシーーンが売り出した「オークラーメン」は、冒険者の間で夜営に必須の携帯食として爆発的にヒットした。


【平賀源内考案キャッチコピー】


「オークラーメンと卵、ダ・ヴィンチ器に入れてってっとてっと♪」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。