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~⑤ガウディと渋沢栄一の中央塔再建計画~アントニ・ガウディと渋沢栄一。竣工式~

~⑤ガウディと渋沢栄一の中央塔再建計画~アントニ・ガウディと渋沢栄一。竣工式~


【建て替え当日・役場前広場】


「職員、保護施設、その他、役場の中のみなさん、避難完了しましたぁぁ!!!!」


「安全確認!!結界構築中!!」


ガヤガヤガヤ

ガヤガヤガヤ


広場には横10m、縦3mの巨大モニターが設置されている。


「すげぇ人出だな。串肉焼き追い付かないぞ。焼きおにぎり凄い売れ行きだ。」


グレンがほくほく顔をしていると。1人の男性が近付いてきた。


「グレンさん。冒険者ギルド移転計画書です。」


紋付き袴姿の渋沢栄一だった。


「お?渋沢さん!キメてますね。どれどれ。なるほど、広場の向こうに新冒険者ギルド建ててから、今あるギルドを取り壊すのか。」


「これならギルドの仕事に支障なかろう?他の民間企業の建て替え新設予定もあり、着工は半年後、竣工は一年後。」


「わかりました。冒険者ギルドへ伝えておきます。ん?渋沢さん手に持ってるのなんです?」


「獣人街にあるオークカツ丼が名物のレストラン『森のくまさん』が広場へ支店を出したいと言っておってな、試しに今日、オークカツサンド屋台を出店してもらっているんだよ。」


(あ、アイツ、やりやがった!熊のヤロウ!たまに異世界へオーク肉を狩りに行く仲間だけどさぁ……)



♢♢♢♢♢♢


【保護施設の子供たち】


「ぜんいんいますかーーー?」


「はーい!番号!いち!」

「にー!」「さーん!」……


「いますねぇ!」


広場のモニター前には小さな椅子が並べられていて、子供たちがモニターを見ている。


ヤマタノオロチと今日は日本神域からスサノオも来ている。


「我らが救った子供たちの新しい家か……嬉しいものだな。」



♢♢♢♢♢♢


【小人テレビ・中継】


「アトランティス1億5000万人の小人テレビファンの皆様!!いえ、えと……本日は特別に各地にモニターを設置しております!100万人のアトランティス住民の皆様!小人テレビ、中央塔建て替え完全生中継の時間です!」


各街の広場のテレビモニターの前にはたくさんの人が集まっていた。


「えーーー!異空間のアッペユージィリポーター!アッペユージィリポーター!そちらの様子はどうですかー?」


「はい。現場のアッペユージィです。完成した塔が聳えたっております。ガウディさんにインタビューしてみましょう。ガウディさん!いよいよこの日がやってきましたね。」


「……もっと……ウネウネ……」


「現場からは以上です!!広場へお返しします!」


♢♢♢♢♢♢


「本日は特別に、天界と冥界とも中継が繋がっております!天界の……オレ?天使?さーん!」


【天界】


「はいはーい!天界のオレ!天使やで!今日は天界を一瞬だけ切り離すさかい!でも皆サーン!安心してや!亀羅ガメラはんの結界は完璧やからなー!」


♢♢♢♢♢♢


「冥界の小野篁さーん!」


【冥界】


「中央塔の竣工おめでとうございます。私は仕事があります故そちらへは行けませんが、閻魔大王様がそちらを視察、し、さ、つ、していると思いますよ……」


♢♢♢♢♢♢


「………閻魔様?あ、特別来賓席にいらっしゃいます!」


特別来賓席には

閻魔大王、渋沢栄一、各民間企業の代表、各街代表が座っていた。

グレンは屋台が忙しいので来賓席にはいない。

ガウディも後からワープを使いこちらへ来るようだ。



「安全確認終了!安全確認終了!みなさん!その場所から動かないようにして下さい!!あ!……ガウディさんがまだ来ていません!異空間のガウディさーーん!こちらへ来てください!移転の瞬間に異空間は消滅しますよーー!貴方も消滅しますよーー!危険ですよーーーー!」


♢♢♢♢♢♢


「はい!現場のアッペユージィです!ガウディさん!ガウディさん!避難しましょう!危ないです!」


「……ウネウネ……光の取り入れ方……」


「このままでは巻き込まれてしまいます!避難しましょう!!」


「……はい。」


「ガウディさんを連れてそちらへ戻ります!現場からは以上です。」


♢♢♢♢♢♢


来賓席にしょんぼりしているガウディが着席した。


ドワーフ親方が声をかける。


「ガウディ。お前の設計は素晴らしい。もしかしたら完成なんて無いのかもしれない。だがな。後に続く者に託すのも良い。俺はこの技術を後世に伝えることも仕事だと思っている。」


「……サグラダ・ファミリア……」


ガウディは前世に少しだけ思いを馳せてみた。


「はい!皆様避難された様ですね。テープカットと同時に中央塔の入れ替えがされるようです。テープカットには

渋沢栄一様

ガウディ様

ヤマタノオロチ様

閻魔大王様

グレン様……


「あーー!俺は手が離せねぇ!!受付嬢に代理頼んであるぜ!」


受付嬢様

天界からは特別ゲスト

大国主命オオクニヌシノミコト

が、参加されます。

これより!天界・中央広場二元生中継を行います!!!」


♢♢♢♢♢♢


巨大モニター半分には天界の様子が映し出されて、半分にはテープカットの模様が映し出された。

天界には創造神、ポセイドン、伊邪那美命イザナミノミコト


「えー!天界のオレ?天使さーん!創造神様のインタビュー出来ますかー?」


「はいはーい!オレ天使です!創造神様!インタビューお願いいたします!」


「コホン!我の塔が新しくなる事、我の部屋にモニター……コホン……各施設が使いやすく?なること、とても嬉しく思うぞ。今日は(久しぶり?に)特別な神力を使う故、ポセイドンとイザナミにも協力をお願いした。2人ともよろしく頼む。」


「天界からは以上やでーーー!」


♢♢♢♢♢♢


「それではテープカットです!」


パチン。


♢♢♢♢♢♢


【天界】


創造神

「いくぞい!ほいっ!」

ポセイドン

「おーりゃァア!」

イザナミ

「いきますわよー!」


ぎゅーーーっ!


ぽんっ!


♢♢♢♢♢♢


一瞬、中央塔が光った。


ぽんっ!


という大きな音と共に

「新中央塔」が現れた。


「サグラダ・ファミリアより先に建ったァアァアァア!」


ガウディが叫ぶ。


広場に、

アトランティス全域に拍手が波の様に広がる。


その光景を見て渋沢栄一が静かに呟いた。


「これは、アトランティス近代化の第一歩に過ぎない。私の仕事はまだまだ続く。皆か幸せに過ごせる帝都を作ってみせる。」


と。


~完~


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