~④ガウディと渋沢栄一の中央塔再建計画~アントニ・ガウディと渋沢栄一。引っ越し編~
~④ガウディと渋沢栄一の中央塔再建計画~アントニ・ガウディと渋沢栄一。引っ越し編~
【小人テレビ臨時ニュース!!】
アトランティス全域へと一斉に放送された。
「臨時ニュースをお伝えします。中央塔建替工事か行われる事となりました。引っ越し前日及び当日は中央塔への立ち入りが制限されますのでお気をつけ下さい。詳しくは各掲示板や直接担当部署へお尋ね下さい。尚、引っ越しは今から一週間後、アトランティス暦8月16日です。暦のわからない方には各エリアにカウントダウン掲示板を設置致しますのでそちらでご確認下さい。以上、臨時ニュースでした。」
獣人街、街頭テレビ周辺にはたくさんの住民が集まっていた。この地域はまだテレビが各家庭には普及していない様だった。
「役場に入れなくなるにゃ?」
「2日間だけだから、関係ないワン!」
ドワーフ街、街頭テレビと各家庭。
「これ、伝説の親方が建築に携わってるハズだぞーーー!」
「すげぇな親方!」
「エリア開発するらしいから仕事が増えるかもしれないってー!」
エルフ街、ダークエルフ街。
スナックとBARに住民が集まっていた。そこにはちゃっかり、ダ・ヴィンチもいるのだが(笑)
「へぇ。中央塔の建替えねぇ。創造神様も大胆な事をするわねぇ。」
「あ、アレか?創造神がな、ワシが作ったテレビを映す魔道具を部屋に欲しいって言ったらしいぞい!」
「そうかい!アタシ達が作った魔法鏡だとそんなにたくさんの世界は映せないからねぇ。」
「一度にたくさんの異世界を見たいんじゃろうて。」
竜人街。
「うむ。竜の貸し出しも一時的に止めるか?」
「物流地竜だけは止めた方が良いかもしれぬ。中央塔へ向かう荷馬車もおるだろうからな。」
「その様に伝達しておこう。」
天界。
大国主命、ポセイドン、創造神、お供天使。
「当日、天界を一時的に切り離し、建替えすれば良いな。」
「創造神様が一瞬でやって下さるだろうよ。」
「え?我が?」
「他に異空間から塔を持ってこられる者かいると?」
「あ、そうじゃったー!久しぶりに大きな神力を使うとするか。腕がなるわい!」
冥界
「小野篁くんや?」
閻魔大王が???顔で冥官室へ顔を出す。
「何ですか?閻魔大王様。」
「何ですか?って引っ越しするって聞いたんだけど?」
「あぁ、それならここをこのまま異空間へと移し、冒険者ギルドから扉で繋いでもらいますので普通に仕事していただいて良いでしょう。」
「え?休みが貰えると聞いたんだけど?」
「死者は日々休むこと無くこちらへやってくるのですよ?我々に休みなどございませぬ。」
子供達の保護施設。
「オロチさーん!へび滑り台やってー!」
「今日はですねー滑り台は出来ませんよ。お引っ越しするのですよ?」
「えーーーやだーー!ひっこしって、なにするの?」
受付嬢達が1人当たり3人の子供の担当として派遣されている。
「皆さーん!こちらに自分の荷物を持ってー並んで下さいねぇ。みんなにはぁ、これから一週間少しずつ荷物を新しいお家に運んでもらいますよぉ!」
「あたらしいおうちーーー!」
「あまわしいおうちーーー!」
「ひーっこし!ひーっこし!」
「3人一組になってぇ、お姉さんに着いてきて下さいねぇ!」
異空間へとワープゲートが開かれ次々と子供たちが新しい塔へとやってくる。
そこには塔を眺めているガウディがいた。
「ぁぁ、あの曲線もう少しウネウネさせたい……光の入り方が……創造神様の居室はアレで良かったのだろうか……ぶつぶつぶつぶつ。」
「あのおじちゃんこわーい!」
引率のヤマタノオロチが答える。
「恐くないですからねぇ。おっと足場の前には行かないで。そこは危険ですからこっちから入ってくださいねー!」
『はーい!』
こうして建替えまでの一週間、アトランティスは慌ただしく過ぎていった。
そんな中でも「日常」は止まらない。
これが渋沢栄一が理想とする世界なのかもしれない。
そしていよいよ、
建替え当日がやってくるのだった。




