~ダークネスの魔王・その後~
~魔王・その後~
第666世界ダークネスはゲート解放に大量の魔素を使用したために【一時的】に極端な魔素不足となっていた。
殆どの軍勢か異里洲と逆御洲に殲滅され、わずかに残った魔族も魔素量低下により次々と消滅していく。
【魔王の間】
我もここまでか……
巨大な城も少しずつ崩壊していった。最後に残った魔王の間に我ただ1人。
我は見てみたかったのだ。
この世界の外に何かがあるとするのならそれを……見てみたかった。
我とて、この世界の「理」の中では1つの現象に過ぎぬのかもしれぬ……
時既に遅し……
魔素を失った魔王はここで「消滅」した。
第666世界ダークネスは魔素だまりが残るのみとなった。
魔素は濃淡を繰り返す。それがこの世界の理なのだ。
ここからやがて魔物が生まれ、魔王も誕生するのかもしれない。
♢♢♢♢♢♢
【創造の部屋】
我の目の前にいる存在。
この圧倒的な存在感は……
「……神……なのか。」
「神か。そう呼ばれてはおるがの。」
「お前は魔素が実体化した魔物であるそれは理解したか?」
「我……。それは理解……した。」
「だが、お前は魔物でありながら世界の理に疑問を持ち、ここまでやってきた唯一無二の存在である。」
創造神は少し間を空けて元魔王をじっと見つめる。
「お前は人間になりたいと思うか?」
「人間となりアトランティスで暮らすことを望むか?」
「我は……私は……人間になってみたい……ヒトとしてアトランティスで生きてみたいと願う。」
「ならば生き直すが良い。 圧倒的な力を持たぬ。ただの「人間」として。」
魔素から生まれた存在が
初めて本当の意味で「実体化」した瞬間である。
アトランティスの長い歴史の中でも元魔王は唯一無二の存在となったのだ。




