~超能力は魔法?~【ユリ・ゲラー】
~超能力は魔法?~
~小人のテレビ局~
小人の娯楽施設の奥に秘密のテレビ局があります。
10畳ほどのスペースに、ニューススタジオ、バラエティーセット、ドラマセットまであるようだ。
【小人放送局】と名付けられたこの放送局はAIWatchへと番組を配信しています。
時代劇?これは地上の番組の模倣ですかね? 創造神のお気に入りのようです。
お?今日はニューススタジオにゲストがいらしているみたいです。少し覗いてみましょう。
小人アナ「本日のゲストはーー49日でアトランティスに滞在中のーーユリ・ゲラーさんです!ユリ・ゲラーさんどうぞ!」
「どうも。」
小人スタジオに人間サイズの椅子が2つ。
窮屈なセットになっちゃいましたね。
「ユリ・ゲラーさんは不思議なお力をお持ちだと、アトランティス中で話題沸騰中なんですよ!」
「魔法もある世界なのに恐縮です。」
「ここでー!ゲスト解説者をお呼びしましょう!ダークエルフ魔法研究の第一人者ミレーヌ様です!」
「こんにちは、とりあえず魔法を見せてくれないかい?」
「魔法ですか?これは超能力と呼ばれているものですが……」
と、ユリ・ゲラーはスプーンを手にもって念を込める。
ぐにぁぁ。
スプーンが飴のように曲がります。
「なな、なんと!ミレーヌさん!これはなんと言う魔法なんですか?」
「……魔法は技術さ。術式を発動させないと……魔素の流れがないじゃない!!か!」
「ユリ・ゲラーさん!これは?」
「……超能力です……」
「魔法じゃない?な?い?」
「魔法ってなんですか?僕にはこれしかできませんよ。」
ユリ・ゲラーは微笑し、カメラが寄るとカメラをしっかりと見据えて静かな声でこう言いました。
「画面の向こうの貴方。貴方も超能力者になれますよ。さあ、スプーンを持って。」
スタジオの小人もダークエルフもスプーンを持って力を込めます。
「ふんっ!」「ふふんっ!」
「ここでアトランティスの視聴者の方からメッセージです!」
『曲がりました』『折れました』
小人アナがもう1度聞きます。
「こ、これは?」
ユリ・ゲラーは静かに答えます。
「……超能力です……」
ミレーヌ「……解析不能だ、お手上げだよ」
小人アナ「ユリ・ゲラーさんはアトランティスへ残られる予定なのですか?」
ユリ・ゲラーは一呼吸おくと、
「……私は輪廻へと戻ります。最後にもう一度注目していただけて嬉しいですよ。」
番組は終わり。
翌日から子供たちの間でスプーン曲げが流行したようですね。




