42日目~魔素だまり~
42日目~魔素だまり~
俺達はドラゴンに乗って鉱山を目指していた。
「鉱山マデ1時間デス。」
少し進むと前方が黒く霞んでいた。
「魔素だまりだ!」
勇者が叫ぶ!
黒い靄が1ヵ所に集まり始める。
どす黒く深い深い色だ。
ギュルルが低く唸った。
「迂回しろ!この色は危険だ!!」
竜達が迂回しようと旋回を始めた。その直後。
黒い靄が一点に集まり出した。
ゴゴゴゴ
ゴゴッゴゴゴゴ
地鳴りを上げ空気が渦を巻く。
ピカッ!
一瞬空が明るく光る。
紫の閃光が俺達に飛んでくる。
「間に合わない!」
勇者がそう叫ぶ。
その時、どこからともなく声が聞こえてきた。
【臨・兵・闘・者・皆・陣・列・在・前】
俺達の目の前に五芒星の結界が浮かぶ。
紫の閃光が結界を直撃する。
スッ。
何事も無かったかのように閃光は消え去った。
「……助かったのか」
「晴明さん……の……護符……で……」
「まだだ!」
勇者が叫ぶ。
俺達の視線の先には巨大なカオスドラゴンが現れていた。
「俺に任せろ!!エクスカリバー!!」
スパーン!!
一撃だった。勇者の攻撃が一瞬でカオスドラゴンを沈黙させた。
「お前達は地上へ降りてろ。後は勇者の仕事だ。」
俺達が地上から空を見上げると、そこはまだ黒い靄に覆われている。
「エクスカリバー!エクスカリバー!エクスカリバーァア!!」
勇者が黒い靄をなぎはらっていく。
空が夕焼けに染まる頃。
ようやく靄が晴れたのだった。




