40日目~【第685世界・アストリア】これは戦闘訓練なのか?~
40日目~【第685世界・アストリア】これは戦闘訓練なのか?~
夜営地の朝。
「ふぁぁ。眠い。」
夕べは遅くまで勇者の武勇伝を聞かされて……いや聞いていた。
「ここは【アストリア】と呼ばれてイマス。アトランティスでは異世界を番号で管理してイマスが、現地での呼び名もアリマス。」
「おい!幸!戦闘訓練するぞ!」
テントから出てきた勇者は既にフル装備だ。
「え?チャトラもドワーフくんもまだ寝てるよ?」
「お前は弱い。弱すぎる!少しだけでも闘えるようになってくれよ……」
「弱いのは認めるよ。でも勇者がいるじゃん!」
「チャトラに怪我でもさせたら……もごもご」
(わかりやすいな)
「で?俺は何をすればいい?」
「ホーンラビット狩りだ!武器はあるか?」
「ホーンラビットはDランク魔物デス。初心者向けの魔物デス。食用にもナリマス。」
「食用ねー!チャトラ用の朝ごはん狩りかな?」
「違う!お前は弱すぎるんだよ!」
「武器はワタシがイマス!」
AIWatchが胸を張ったように見えたのだが?気のせいか。
「それでは!始めるぞ!先ずは突っ込め!!」
「えええええ?そんなぁ!」
俺は一匹のホーンラビットに近づいた。
その瞬間!ホーンラビットがこちらに向かって突進してきた。
「ぎゃーーーー!来るなー!」
「変形シマス!タラッタラッタラー♪テーブル!」
ガシャ!
テーブルが幸の目の前に現れた。
ドーン!
ホーンラビットの角がテーブルに突き刺さる。
ホーンラビットは動きを止めた。
「幸!今だ!短剣を使え!」
ザクッ!スパッ!
ホーンラビットは肉と魔石に姿を変えた。
「終わったの?」
「終わりマシタ。」
「お前、さっき○○えもんみたいになってなかった?」
「……お答えデキマセン。」
「幸!危ない!足元だ!サーペントがいるぞ!」
「変形シマス!タラッタラッタラー♪ラダー!」
スルスルスルスル
「勇者!お願い!サーペント倒して!毒!毒!毒!」
「仕方ないなぁ。」
スパ!パパーーン!
サーペントが輪切りにされた瞬間。
サーペントは肉と魔石に姿を変えた。
え?サーペントって食えるの?
♢♢♢♢
俺が疲れて座り込んでいると、ドワーフくんとチャトラがテントから出てきた。
「ホーンラビット肉にゃ♪これ美味しいにゃ♪蛇肉は嫌いだにゃ……」
「おーー!サーペントの魔石ーー!これは質が良いぞ!」
「ねーねー朝ごはん食べたらオーク狩り行くにゃ?♪」
俺……無理……
「俺はここにいるからさー!三人で行ってきなよ。」
「おれもーー!オーク興味ないぞーー!ここで幸と魔石と素材の話してるぞーーー!二人で行ってこいよー!」
「エドワード勇者!オーク狩りに行くにゃ♪」
勇者は心の中で跳び跳ねた。
(名前覚えててくれたの??)
「一緒に行ってやるから安心しろ!俺はSSSSランクの勇者だっ!任せておけ!」
「じゃーよろしくーー!」
俺は心の中でニヤニヤしていた。
(勇者。頑張れ。)と。




