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38日目~いざ!冒険へ?~

38日目~いざ!冒険へ?~


翌朝、俺はアトランティスのいつもの宿にいた。

ほとんど眠れていない。

ワクワクが止まらなかったからだ。

「決めたよ。」

「決められたのデスね。」

「ああ、ダ・ヴィンチさんのところへ行くぞ!」


「だ、ダ・ヴィンチさん!

俺、木箱開いたんですカチッと。それで、えと、AIWatchの素材って何ですか?動力源は?バージョン違いって何か違うんですか?素材って街に売ってます?AIWatch工房ってあります?それから……」


「素材か。そうじゃな……」


ダ・ヴィンチさんはゆっくりと話し出した。

俺は一心不乱にメモも取る。


【幸メモ】

~AIWatch素材~

・ミスリルなどの異世界金属

・アダマンタイトは重いから不向き

・勇者モデルなど高級品にはヒヒイロガネが使われることも

・普通の金や銅も使われている

・基本構造は創造神が発明

・構造自体は単純

・動力源は魔石

・高級モデルほど貴重な魔石


「ワタシに言って下さればメモ出しマスガ。」


「これは自分で書くからいいんだよ。」


(性能向上……。)

(速くする……。)

(効率化……。)

(魔素の循環……。)

(少ない魔素で……。)

(陰陽道……。)

(効率化…効率化…効率化…)


「コホン! 魔石じゃが……街にも売ってはおる。

じゃがな、幸よ。

自分で取りに行くことを勧めるわい。

素材を見て、採って、その本質を知る。

それが、創る者には何より大切なのではないか?」


「……異世界冒険ですか……」


俺は思わず言葉を失った。


AIWatchを創ることは決めた。


だが、そのために自分が異世界へ素材を採りに行くことになるとは思ってもいなかった。


闘えない俺に、冒険なんて出来るのだろうか。


「先ずは広場の元冒険者を訪ねるのがよかろう。」


♢♢♢♢


俺は串肉屋のおっさんの所に来ている。


「異世界へ素材を取りに行こうかと……」


「お! 先ずは冒険者ギルドへの登録だな!

登録した後、もう一度来い!

冒険者デビューの祝いに串肉ご馳走してやるよ。」


冒険者ギルドへの登録はあっさりしたものだった。受付の端末にAIWatchを翳すだけ。


俺は屋台へと戻ってきた。


「ところでパーティーというか、護衛を募集したいんですが、冒険者ギルドの掲示板でするのがいいですかね?」


「お前、AIWatchを見てみろよ!誘いたい奴らいないのか?」


「あ!メッセージしてみます!」


「先ずは串肉食ってけ!冒険者登録祝いだ!」


「ありがとうございます。」


俺は串肉を頬張りながら、フレンド?にメッセージを送ることにした。



【幸AIWatchメッセージ】


幸「ポチっ」

勇者へ素材集めの手伝いお願いできるかな?

勇者「俺は勇者だ!素材集めだけでは動かぬ!」

幸「勇者の強さが必要なんだよ。俺、戦闘向いてないし。」

勇者「うむ。俺は強いからな!」

幸「一応、チャトラも誘ったけど……」

勇者「……行く。」


ポチっ

チャトラへ

幸「素材集めの手伝いお願いできる?」

チャトラ「めんどくさいにゃ……」

幸「勇者も誘ったけど?」

チャトラ「オーク肉の人にゃ♪行くにゃ♪」


ポチっ

ドワーフくんへ

幸「素材集めの手伝いお願いできる?」

ドワーフ「行くぞーーー!素材だぞーーーーー!俺なーわりと強いぞーーーー!」


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