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第2話 - 立花ルミ -

いつも通りの学校で

授業終わりのチャイムが鳴った。


そして、先生が言った。

「今日の授業はここまで。進路希望の締め切りは明日までだから、忘れないように。」


帰る準備を整えていると

前の方で、男子たちがざわついている。


俺も、そいつらの視線に合わせてみる。

視線の先には、今朝ぶつかってきた立花ルミがいた。


「何ぼーっと見てんだ?」


聞き覚えのある声に視線を向けると

天野あまのヨミ」がいた。


俺は、冗談混じりに応えてみた。


「なんだ。学校のプリンスさんじゃないか。」


「かぁ~!お前も俺の存在価値に気づいちまったぁ!苦しゅうない。顔を上げたまえ。」


「ずっと、上げているよ。」


ヨミは学校のお調子もので

分け隔てなく、誰とでも仲が良い。


そんなわけで、俺とも仲がいいが

こいつは裏表がないから

信頼できる。


ヨミが視線を外に向けた。


「あぁ。立花ルミね。お前も惚れちまったのか?」


「今朝、少し喋ったんだ。」


「他人に興味がないお前が、あのルミちゃんと!?」


「向こうがぶつかって来たんだよ。」


「はは、お前は相変わらず面白れぇな。」


惚れてなんかいない。

ただ、何故か頭から離れなかった。

つい気になって、少し聞いてみた。


「あいつ、人気なのか?」


「お前まさか何も知らないのか?」


「今日初めて知ったよ。」


「お前の興味関心のなさは、さすがに怖えよ…。」


「ほっとけ。」


ヨミが少し真剣に話し始めた。


「立花ルミは、親が元聖騎士団ホーリーナイツの幹部のサラブレッド。本人の実力も本物と来たら、誰もが憧れの存在ってわけさ。」


「へぇ。サラブレッドねぇ。」


俺は、今朝の慌てた姿しか知らない。

だから、憧れの存在と言われても

全然ピンとこなかった。


ヨミが少し羨ましいそうな

顔をしていた。

だから、俺は思わず聞いてみた。


「お前も憧れてんのか?」


「もちろん。俺もあんな風に強くなりてぇよ。」


「そんな、強いのか?」


「こないだの能力テスト、無双したらしいぜ。」


「あいつも聖騎士団を目指してんのかな。」


「なんせ学校に一人の"特別生徒"だぜ。そりゃ声も掛かってんだろ。」


「そんな凄いんだな。」


ヨミが何故か嬉しそうに

からかってきた。


「まぁ、お前も聖騎士団に入るなら、あれぐらいにならないとなっ!」


「負けたくねぇな。」


ヨミは時計を見た。


「これから、彼女と飯食って帰るけど、お前も来るか?」


悔しいが、こいつは何でも持っている。

美人な彼女だっている。


前に、一緒にご飯を食べた時

二人して俺をイジって楽しんでいるが。

なぜか嫌な気分にならない。


だから、ご飯に行っても良かったが

俺は、さっきの話で

モチベーションが上がってしまっていた。


「いや、トレーニングして帰るとするよ。」


「そうか。あんま無理すんなよ。」


「サンキューな。」


こうして、俺は

学校のジムでトレーニングを終え

家に帰っていた。


その途中で、猫に喋りかけている立花と出会った。


「あなたはいいね。好きなように生きて。」


俺には、立花が弱音を吐いているように見えた。


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