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第1話 - 光との出会い -

"この世にはどうしようもならないことがある。"


そう痛感したのは、小学生の頃だった。


学校の能力テストで、俺の点数は "0点"。

俺には、全く能力がないことの証明だった。


周りを見ても、0点を取るやつなんか、一人もいない。

親に褒められて、喜んでいる奴もいれば

俺のことを可哀そうって、慰めてくる奴もいた。


そんな奴ら全員、ウザかった。


また、少しでもいい点を取れると

期待していた自分も大っ嫌いだった。


でも、その頃と変わらず、高校生の今ですら


"何か自分には特別な力があるかもしれない"と

バカな期待を膨らませて

トレーニングを続けている。


「そろそろ、世間に俺の才能を気付かせないとな。」

そんなことを思いながら、登校していると


背中に大きな衝撃がドンッと走った。

「いってぇ…。」


正直、車にはねられたと思った。

でも違った。


そこには、自分よりも背丈が小さく

風で、緑の髪をなびかせた

一人の少女が、慌てた表情で立っていた。


「ごめんなさい!大丈夫ですか?」


いつも嫌がらせで、ぶつかられることもあるが

表情を見ると、絶対に違うと確信できた。

でも、少しからかってみたくなった。


「全然大丈夫じゃない…。」


「え!?」


「車にぶつかったと思った…。」


「本当にごめんなさい。」


流石にこれ以上からかうのは、

悪い気がしてきた。


「嘘だよ。全然大丈夫。」


「ホント?良かった…。」


彼女はホッとした表情をしつつ、何かソワソワしていた。


「なんか、急いでたの?」


「ちょっと寝坊しちゃって…。」


「へぇ。ここからは歩いてギリ間に合うよ。」


「え!?そうなの?」


「いつもこの時間に登校してるから。」


「良かったぁ。じゃあ少しだけ急ぐね。」


そう言って、彼女は俺を置いて先に歩いて行った。

しばらくして、下を見てみると、地面に何か落とし物があった。


"特別生徒手帳 - 立花ルミ"


と、書かれた生徒手帳だった。


「立花ルミ…。」


この時の俺は、まだ知らなかった。

この出会いが、俺の運命を大きく変えていくことに。


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