傷はなんのため
罪を憎んだ人
ほんとにそれだけで終われるの
人を憎んだら
憎まずにはいられなかったから
罪の数をかぞえ出したのだろう
あなたのなかで 日ごと増える
傷を消していくために
悔しいけれど それしかできない
暴いた罪の数 すべてぶつけられない
だれかを恨む 止められない気持ち
それを消せない時間 だれも愛せなくなるから
悲しい目をして
頭のなかに
許せないことを繰り返すたびに
わたしも数え切れない
罪の意識に
おしつぶされて
うそかほんとか分からないくらいの
涙にまみれたこと
それがいちばん かなしく思えるよ
道行く景色 商店街には
スイーツのような甘いもの
雪解けの冬を越し 季節は春に向かうのに
梅にウグイス さくらが開くころ
見えていても 心に映せない
人との出会い 優しくなかった
ゆめを見ながら生きてきたのに
あたためてきた心には
笑顔もちゃんと咲いていた
いまはないけど
風邪を引いて こじらせたこと
だれかがうつしたと
絡まった赤い糸 きっと熱を帯びていたのね
どこかで焼き切れたことに
気づければよかったのに
胸に残った痛みは罪なんて欲してないよ
あなたを失う 悲しみで舞う
走馬燈のような幻のなか
きっと逃げ惑う じぶんの影に
あなたを映していた
傷はなんのため
どうして生まれてきたの
なぜ ふさがらないの
その答え まだ出そうで出ない
あなたの答え聞いてから
病めばよかったね




