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ツクヨミ
一夜明かせば
なぜだか胸騒ぎ
ドクドクと心は震えている
となりの枕に確かな残り香感じて
甘い空白の時間ながれ蘇っていくように
無意識にこの手は閉ざされたカーテンを求めた
かすかな光 ふしぎと導かれるように
ベッドのシーツを振り乱しながら
手を伸ばしていた
高層の夜明け空から
ガラス窓の外 広がる景色に目を疑うのさ
クリスタルのような固いアスファルトの海
街を 歴史を すべて隠してしまった
だれの悪戯か 神のみぞ知る
夜明け前の原生林 緑豊かな幻想の聖地
見る影もなく変貌を遂げたすがたに
言葉なくして
時空を隔てたのは神の御業だ
ぼくは怒りで震えながら本能に還り
目覚めを感じていくよ
ぼくらの輝いた季節が時効を迎えたと
そこに吸い込まれて埋もれを嘆くように
悲鳴をあげて封じられていく
クリスタルのような固いアスファルト
見渡すかぎりの地上を埋めていく
時代も想いもすべてを深い地層に沈めて
不敵に微笑んで見えたのは月読の命を
口元にかざすその名は イザナギ!
。。。
読みに来てくれてありがとうございます。




