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ゼルダのりょーごの詩集  作者: ゼルダのりょーご
35/99

ことばの弾み


ふいに電話の呼び出し音

射抜かれた胸がピクリと躍る


登録済みの名前に指先が触れていた


ひさしぶり

元気にしているか


前向きなその言葉と裏腹に

あなたの声はか細く途切れがち


勝気だったあなたの面影そこに

感じることできない


声を拾ったこの耳にすこし

さみしさが宿るようにね


あなたを弱らせてる何か

それはきっと黒い闇の使者の使いね



元気にしているよ

力強く返すと


それなら良かったとあなたは呟いた

すこしの空白のあと


元気にしているか

ただ気になっただけだと小さく笑った

さみしそうな笑顔が受話器の向こうに垣間見えた



なにかあった? 訊ねれば

あなたは強がって通話を切るだろう


隣りの部屋で熱に苦しむ家族の話題で

出方をうかがう私


照れ笑いの声が耳元に舞う

具合が悪くて寝るしかない日常

素直に打ち明けてくれる


今日はどんな記念日よりも

薔薇色のひとときね

どうしてふたりはこうなれなかったの…



ことばの弾み

気を付けてるよ

ごめんねすらまだ言えてない


ほんとに辛いとき


いつもの威勢はどうしたなんて

かつては踏み込みすぎて

あなたを泣かしたこと


負けず嫌いの性格が

時に

あなたを追い詰めてしまったこと


いまでもあなたは…


いいえ

もう考えないことにしたはずよ


・・・




読みに来てくれてありがとうございます。

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