表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゼルダのりょーごの詩集  作者: ゼルダのりょーご
34/99

かがり火


きのうまでずっと泣いていた空よ

灰色の未来しか唱える者がいなかった大地よ


おおきな風がびゅうっと

空と地平をつなぎとめるように


広大な草原の豊かな緑を

気持ちよくなぎ払ってくれた


すっかり陽が落ちて

人影どこにも見当たらない夜


生き抜いて一人になれば…


門限もなくて

いつまでも どこまででも

星が降るのをじっと待っていられる


いつか見たんだぼくら星降る夜空

どんな願いもかならず一度だけ叶うって


大好きなあの子と屋根の上で祈ったんだ



月明りに映える草露

かくれる虫の声そっとさがした


水たまりのせいで足音ひろがり

野鳥が機嫌をそこねて飛び立った


ふと静寂に包み込まれ


孤高の風を知り

闇夜に呼吸を合わせるように浅い息をふっと吐く


美しかった緑が今もほんのりと広がる

色づく木々の葉 あたたかだけど


暖炉の前で揺らめいていた炎が

時折り 恋しくて…


遠くに見つける

かがり火のような煌めき


目を見開き 心躍らせて

ハヤブサのように一気に駆け抜けてやる


戦禍に飲まれた家々をかなぐり捨てて


星降りの夜 待ち遠しくて

屋根の上にばかり登るようになって


あの日も…街一番の見晴らしの

時計台の頂に座り込んでいた


ぼくだけが難を逃れた奇跡の意味

どうか 

どうか…これが

再び巡りあうための試練であるのなら





キミの願いも届いているように

隣り合わせで願いを込めた静かな笑みを

どうか

どうか…もう一度





かがり火のように

光る場所で

ひときわ目立つ

高い場所で

ずっと待っているから


ぼくに星を望むこと勧めたキミなれば

見つけられないはずもない


キミの願いが届くようにと

ぼくは願ったのだから



・・・




読みに来てくれてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ