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ペコとかまどのオカルトごはん!  作者: GOZOROPS
1皿目:スープ《丸ごと河童汁》
13/55

ごちそうさまでした!

《part12》


 猟銃を下ろした老人を加えて、三人がかりで河童肉を食べきったのは、山の端に太陽がすっかり隠れた頃だった。少年はその間ずっと遠巻きに一同を眺めていたが、嫌がる人に無理強いしてはどんな絶品も無駄というもの。彼のことは置き去りにして、三人はシメのうどんを各々皿へと取っていく。


「お()さんら、いったい何者(なにもん)じゃね」


 ぽつりと、老人が呟いた。二組の視線が彼へと注がれる。


「あれか、退魔師ちゅうやつじゃか。悪さした妖怪さ、懲らしめとるんかや」


「んー? 何それ? そんなのじゃないよ」


 もちーっと人魂を伸ばしていたペコが、もにもに口を動かしながら答える。


「あたしたち、美味しいものが食べたいの。それだけ!」


「……まぁ、そういうことです」


 視線を逸らしたまま続けたかまどに、老人が細い目を更に細めて頷いた。


「あぁ、さよけ。旨ぇもんはえぇ。()(さま)も飯が旨かったじゃよ」


 再び遠くを見始めた老人をよそに、ペコが皿を傾けて汁をかき込む。彼女はぷはっと顔を上げて、山々に轟くような声でその一言を告げたのだった。



「――ごちそうさまでしたっ!」

次回「スカイフィッシュ」、極上のB級映画、お楽しみに!

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