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ボタニカ雑貨店での掘り出し物

「では次は、美咲様のご希望のヘアメイク用品などが揃う『ボタニカ雑貨店』と、葵様ご希望の洋服店『カモミール堂』へご案内いたします」


ジェイドの先導で、次にやってきたのはどこか甘く爽やかなハーブの香りが漂う『ボタニカ雑貨店』だった。ガラス張りの小綺麗な店内には、様々なハーブの乾燥枝や小瓶に入ったオイル、カラフルな粉末が整然と並んでいる。


「ようこそいらっしゃいました。わたくしは店主のクリスと申します。本日は何かお探しでしょうか?」


出てきたのは、40代ほどの物腰の柔らかい男性店主・クリスだった。


「店内のお品物を見せていただいてもよろしいですか?」


美咲が尋ねると、クリスは「どうぞ、ごゆっくりご覧ください」と優しく微笑んで奥へ下がった。


さっそく4人は興味津々で陳列棚を覗き込んでいく。美咲は小瓶を一つひとつ手に取り、香りを嗅いだり指先に取って質感を確認したりと、プロの鋭い目つきで物色を始めた。


(貴族街の高級店で扱っているものに比べると、確かに精製度は少し落ちるけれど……でも、使えそうなものが思っていた以上にたくさんあるわ!)


美咲は小さな白粉おしろいの容器を手に取り、パッと表情を明るくした。


(貴族の重たい白塗りと違って、この平民向けのおしろいは軽くてお肌への負担が少なそう。それに、この植物性のオイルや、花びらで発色させた口紅とチークもすごく発色が自然で素敵……!)


すっかり夢中になった美咲は、使えそうな試作用の素材やコスメを数点ずつ買い揃えることにした。そのイキイキとした様子を見ていた凛が、楽しそうに声をかける。


「美咲さん、お気に入りのものはありましたか?」


「ええ! 想像していた以上に良いものが揃っていたわ。これを使って、みんなにお手軽で綺麗になれるお化粧をしてあげるのが、今から楽しみで仕方ないわ!」


美咲はプロの自信と情熱に満ちた笑顔を浮かべ、大切そうに買い集めた品物を抱え直すのだった。

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