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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
3章 転

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第90回「コメライス村に降臨」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

コメライス村――。

村人たちが避難してから、静かな時間が流れていた。田んぼには、植えられたばかりの苗。その間を、数羽のマカモがのんびりと泳いでいる。


そんな穏やかな朝――。

レインたちは、朝食を終えたところだった。


食器を片付けながら、アイリスがふっと息を吐く。

「ごちそうさまでした」


レインも満足そうに笑った。

「美味しかったねぇ」


ナイトは、空になった皿を眺めながら頷く。

「いい朝飯だった」


――その時。

「……」

レインの表情が変わった。


さっきまでの穏やかな笑顔が消える。何かを感じ取ったように、じっと遠くを見つめる。


そして――ピンッ!

レインが顔を上げた。

「……来た!」


アイリスが振り向く。

「えっ?」


レインは勢いよく立ち上がった。

「魔王が降りた!」

「どこ?」

アイリスが周囲を見回す。


その直後だった――。

アイリスの視線が遠くへ向く。

「あれ!」


遠くの空へ、紫色の煙が立ち上っていた。

「紫の煙が見える!」


ゆっくりと。

しかし、確実に。

紫色の煙が空へ広がっていく。


ナイトもすぐに立ち上がった。

女神のカメラを抱える。

「来たぞっ! 緊急配信だ!」


アイリスも女神の杖を手に取った。

「行きましょう!」


ナイトが先頭を指差す。

「走るぞっ!」


三人は一斉に駆け出した――。


レインはカメラに向かって声を上げる。

「魔王予報士レイン、出動です!」


アイリスも続く。

「魔王が降臨しました!」


ナイトが女神のカメラを構えた。

「緊急配信、開始!」


魔法通信を通して、世界中へ映像が届き始める。


――魔王、降臨。


紫色の煙が、ゆっくりと空へ広がっていく。


「コメライス村は――」


レインは、まっすぐ紫色の煙を見つめる。

「……あたしたちが守ります!」


アイリスが隣に並ぶ。

「ええ!」


ナイトもカメラを構え直した。

「しっかり撮るぞ!」


向かう先は――。

魔王が降臨した場所。


穏やかな朝だったコメライス村に。

ついに――魔王が降臨した。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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