第88回「全村民避難」
※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。
コメライス村――。
村長の家には、レインたち、コシオたち、そして村人たちが集まっていた。
テーブルの上には、魔法通信端末から映し出された地図がある。そこには、魔王の予報円が大きく表示されていた。
コシオが地図を見つめる。
「この予報円の中に、コメライス村が入っている」
コシヒコも、地図を確認する。
「むしろ……この村に近づいてるな」
コシオは地図から顔を上げ、集まった村人たちを見渡した。そして、はっきりと告げる――。
「ならば――全村民、避難しましょう」
「それがいい……」
コシヒコも頷いた。
ヒカリが胸に手を当て、レインを見る。
「事前に逃げられる……ありがたいことです」
コマチも頭を下げた。
「ありがとうございます!」
レインは少し照れながら笑う。
「いえ……そう言ってもらえると、嬉しいです」
ナイトも地図を確認しながら口を開いた。
「わざわざ魔王が出るところにいる必要はない」
そして、淡々と続ける。
「全避難は当然だ」
村人たちも頷いた。
「そうだな……」
「予報が出ているなら、逃げた方がいい」
「田んぼは心配だけど、命には代えられない」
レインは、その言葉を聞いて静かに頷いた。
そして、村人たちを見る……。
「まずは、皆さんの命を守ることが一番です」
コシオも頷いた。
「村人には避難場所を伝えます」
昨日まで田植えをしていた、コメライス村の田んぼ。植えたばかりの小さな苗が、静かに風に揺れている。
村の中が、少しずつ慌ただしくなっていく。
レインたちは、その様子を静かに見つめていた。
「あたしたちは……魔王を迎え討ちます」
コシヒコは、レインを見る――。
そして、静かに口を開いた……。
「君たちが、これまでも魔王を討っていることは知っている。だが、無理をすることはない……」
レインは元気よく答えた。
「はいっ! 分かってます!」
アイリスも笑顔で頷く。
「無理そうなら逃げますから!」
その言葉に、コシヒコが少しだけ安心したように笑った。
コシオが立ち上がる。
「それでは、避難を始めましょう」
「はい!」
村人たちは一斉に動き始めた。
昨日まで田植えをしていた穏やかな村が――。
今は、魔王に備えるための避難で動き始めていた。
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この作品は不定期で投稿してます。
※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。




