第85回「妻と娘と」
※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。
コメライス村の夕暮れ――。
田植えを終えたレインたちは、村長の家へ招かれていた。
食卓には、今日の夕食が並べられていた。
「今日はお疲れさまでした」
コシオが笑顔で声をかける。
アイリスも笑顔で答えた。
「こちらこそです! とても貴重な体験でした」
その隣で、レインも頷く。
「あたし、この村好きだなぁ」
その言葉に、皆が笑った。
「ハッハッハ!」
ヒカリも嬉しそうに微笑んだ。
「気に入ってもらえて良かったです」
コシヒコも穏やかな表情を浮かべている。
その様子を、ナイトは女神のカメラで撮影していた。
しばらくカメラを回したあと、ナイトが静かに口を開く。
「こういう日常が、必要なんだよ」
配信のコメント欄にも、すぐに反応が返ってきた。
『ナイトさん、分かってる!』
『こういう配信もいいな!』
『魔王予報だけじゃないのが良い!』
レインはコメント欄を見ながら、嬉しそうに笑った。
「みんなも楽しんでくれてるみたい!」
「良かったわね」
アイリスも微笑む。
その間にも、食卓には料理が次々と並べられていく。
「わぁ! すごいご馳走!」
レインの目が輝いた。
「今日は皆さんが来てくれましたからね」
ヒカリが料理を並べながら答える。
コシオも笑顔で続けた。
「遠慮せず、たくさん食べてください」
「いただきます!」
レインが元気よく手を合わせる。
その時だった――。
家の奥から、誰かが歩いてくる。
レインが顔を上げた。
「あれっ?」
一人の女性と、小さな女の子が姿を見せる。
コシヒコが二人を見て、レインたちへ紹介した。
「紹介します」
そして、女性のほうを指差す。
「嫁のコマチと、娘のヒナタです」
「こんにちは」
コマチが丁寧に頭を下げる。
その隣では、小さな女の子が元気いっぱいに名乗った。
「ヒナタです! 6歳!」
「かっ、かわいいっ!」
レインの顔が一気に明るくなる。
「よろしくねー!」
アイリスも笑顔で声をかけた。
「よろしくお願いします!」
ヒナタも元気よく返事をする。
レインは嬉しそうにヒナタを見つめた。
「今日は一緒にご飯食べようね!」
「うん!」
ヒナタが笑う。
その笑顔を見て、レインも自然と笑顔になる。
コシオが食卓を見渡した。
「それでは、皆さん揃いましたね」
ヒカリも頷く。
「いただきましょうか」
レインたちは、コメライス村の家族とともに――。
温かな夕食を囲むのだった。
読んでくれてありがとうございます!
この作品は不定期で投稿してます。
※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。




