第80回「歓迎!コメライス村」
※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。
依頼を受けたコメライス村へ到着した。
村の入口には、大勢の村人たちが集まっている。
レインが驚いて足を止める。
「わぁ……!」
村人たちは、三人の姿を見つけると一斉に声を上げた。
「ようこそ!」
「レインさんたちだ!」
温かな拍手が村の入口に響き渡る。
笑顔で手を振る人。
嬉しそうに頭を下げる人。
中には、子どもたちの姿もある。
レインは少し照れながら、みんなへ手を振り返した。
「わぁ、皆さんありがとうございます!」
アイリスも笑顔になる。
「こんなに歓迎していただけるなんて、嬉しいですね」
ナイトは女神のカメラを構えた。
さっそく撮影を始める。
村の入口――。
笑顔で迎える村人たち。そして、その向こうに広がる田畑。
風に揺れる稲――。のどかな農村の風景が、カメラに収められていく。
村人たちの中から二人の男女が前へ出てきた。
男性は穏やかな笑顔を浮かべている。
「村長のコシオです」
隣に立つ女性も、笑顔で頭を下げた。
「妻のヒカリです」
コシオは三人を歓迎するように、もう一度頭を下げる。
「今回は、コメライス村へ来ていただいてありがとうございます。どうぞ、よろしくお願いしますね」
レインも元気よく頭を下げた。
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
「よろしくお願いします」
アイリスも続く。
ナイトは無言でカメラを回している。
コシオがその様子を見て、少し嬉しそうに笑った。
「さっそく撮影してくださっているんですね」
「はい」
ナイトはカメラ越しに村を眺める。
「いい村だな」
レインも田畑へ目を向ける。
そこには、広々とした田んぼが広がっていた。
「さっそく、コメライス村の魅力をいっぱい紹介しよう!」
アイリスが頷く。
「ええ。依頼ですからね」
「ありがとうございます」
コシオが嬉しそうに答える。
ヒカリも笑顔で続けた。
「村の皆さんも、楽しみにしているんですよ」
「任せてください!」
レインは胸を張った。
そして、女神のカメラへ向かって手を振る。
「皆さん、今日からコメライス村の紹介配信ですよー!」
その声に、村人たちから笑い声が起こった。
こうして――。
レインたちの初めての指名依頼。
コメライス村の魅力を伝える、米作り紹介配信が始まった。
◇
コメライス村の紹介配信が始まった――。
女神のカメラが、村の入口に立つレインたちと村長たちを映している。
「皆さん、こんにちはー! 今日は、コメライス村の紹介配信ですよ!」
レインが元気よく手を振った。
そして、隣に立つ男性を紹介する。
「こちら、村長のコシオさんです!」
「こんにちは」
コシオは穏やかな笑顔で頭を下げた。
続いて、レインはその隣に立つ女性へ目を向ける。
「そして、奥さんのヒカリさん!」
「よろしくお願いします」
ヒカリも笑顔で挨拶する。
「よろしくお願いしまーす!」
アイリスも元気よく頭を下げた。
コシオとヒカリは、四十代後半の夫婦だ。
「お二人とも、仲良しなんですね!」
レインが嬉しそうに言う。
「そうですね」
コシオが少し照れたように笑う。
「ふふっ。長い付き合いですもの」
ヒカリも穏やかに笑った。
ナイトは、その様子をカメラに収めていく。
穏やかに笑い合う夫婦。その自然な姿が、コメライス村の日常として、そのまま配信画面に映し出されていた。
すると――。
レインたちに1人の男性が近づいてきた。
レインはコシオに聞く。
「あれ? こちらの方は?」
「ムスコです」
コシオが即座に答えた。
「コシヒコです。よろしく」
コシヒコが頭を下げる。
「おおー! 息子さんなんですね!」
レインが笑顔で声を上げる。
「よろしくお願いします、コシヒコさん」
アイリスも笑顔で挨拶する。
レインはコシヒコへ尋ねた。
「コシヒコさんも、お米作りをされてるんですか?」
「そうですね、家族で米作りをしてます」
「へえー! じゃあ、お米作りも詳しいんですね!」
「まだまだ教えてもらう側ですけどね」
コシヒコが照れくさそうに笑う。
レインは大きく頷いた。
「なるほど! じゃあ、コメライス村のお米についても、いろいろ教えてくださいね!」
「はい。俺でよければ」
コシヒコも笑顔で答えた。
レインはカメラへ向かって笑顔を見せる。
「それでは、次はコメライス村の米作りを紹介していきましょう!」
「どんなお米なのか、楽しみですね!」
アイリスも期待に胸を膨らませる。
ナイトはカメラを田んぼの方向へ向けた。
「田んぼを見せてもらおう」
「もちろんです。ご案内しますよ」
コシオが先頭に立つ。
ヒカリもその隣を歩き始めた。
「今年のお米も、きっと美味しくできますよ」
「楽しみです!」
レインの声が弾む。
三人はコシオたちについて、村の中を歩いていく。
その先に広がっているのは――。
コメライス村の田んぼ。
こうして、レインたちは米作りの現場へ向かうのだった。
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この作品は不定期で投稿してます。
※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。




