↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
2章 承

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
57/147

第56回「誰もいない街」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

魔王3号の討伐を終えた勇者パーティと王国騎士団。

しかし、休んでいる時間はなかった。


次の戦場が待っている。

目的地は、魔王4号の降臨が予測されている街。


勇者パーティと王国騎士団は、馬を走らせた。

そして――。


数日後、魔王降臨予定の街が見えてくる……。

一行はそのまま街へ入る。


しかし……。

アルスたちは、妙な光景を目にした。


人がいない……。

正確には、街に残っている人が極端に少なかった。


騎士団長が周囲を見渡す。

「人が少ないな……」


隣の騎士が答えた。

「避難が完了しています」


「そうか……。」

騎士団長は静かに頷いた。


街には、人の姿こそ少ないものの、戦いに備えた準備が整えられていた。


避難誘導……物資の移動……。

負傷者を受け入れるための救護所……。


魔王が現れる前に、できる限りの準備が進められていたのだ。


アルスは静かに街を見渡した。

そして、ぽつりと呟く。


「これが……魔王予報の力か」


魔王が現れる場所を、事前に知る。

それだけで、街はここまで変わる。


被害が出る前に、人を逃がすことができる。

戦う者たちも、あらかじめ備えることができる。


その時だった――。


ゴゴゴゴゴ……。

大地が揺れ始めた。


騎士たちが一斉に身構える。

「来るぞ!」


地面から、紫色の霧が立ち上る。


霧は次第に一箇所へ集まり――。

その中心から、巨大な影が姿を現した。


魔王4号――。

ついに、降臨した。


騎士団長が剣を掲げる。

「全軍、戦闘開始!」


「おおっ!」

騎士たちが一斉に駆け出す。


アルスたちも、魔王4号へ向かって走り出した。


街には、もう守るべき住民たちの姿はほとんどない。


誰もいない街。

そこにいるのは――。

魔王と。

それを討つために集まった者たちだけだった。


◇


一方、その頃……。

遠く離れたホミラタウン――。


レインたちは、魔法通信端末の画面を見つめていた。

そこには、魔王4号と戦う勇者パーティ、そして王国騎士団の姿が映し出されている。


レインは祈るように両手を握った。

「みんな、無事でいて……」


アイリスが静かに画面を見つめる。

「今回は避難が間に合ったわね」


ナイトも頷いた。

「これが魔王予報の力だ」


魔王は止められない。

魔王が現れることそのものを、レインたちが防ぐことはできない。


それでも――。


備えることはできる。

逃げることができる。

戦う準備をすることができる。


そして、一人でも多くの命を守ることができる。


レインは画面を見つめた。

魔王が現れる限り。

彼女は予報を届け続ける。


誰かの命を守る、その一助となるために。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。