第54回「魔王3号討伐」
※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。
――戦場。
勇者パーティとカルディア王国騎士団は、魔王3号との戦いを続けていた。
巨大な魔王が咆哮を上げる。
その巨体を前に、アルスは剣を握り直した。
「押し切るぞ!」
アルスが地面を蹴る。
一気に距離を詰め、魔王3号へ斬りかかった。
ガキィン!
勇者の剣と巨大な爪が激しくぶつかり合う。
火花が散った。
「ぐっ……!」
アルスが力を込める。
その間にも、周囲では騎士たちが魔王と戦っていた。
傷を負う者も少なくない。
カタリナがすぐに杖を掲げる。
「回復します!」
聖なる光が広がり、傷ついた騎士たちを包み込んでいく。
「おお……!」
「傷が……!」
身体が癒えた騎士たちは、再び盾を構えた。
その横では、ミネルバが魔王へ杖を向ける。
「炎よ、敵を焼き尽くせ!」
巨大な火球が生まれる。
――ドォォン!
火球が魔王3号を飲み込んだ。
爆炎が上がり、黒煙が戦場を覆う。
誰もが、その先を見つめた。
やがて煙が晴れていく。
しかし――。
魔王3号は、まだ立っていた。
その身体からは、紫色の瘴気が立ち上っている。
アルスは荒い息を吐きながら、魔王を睨みつけた。
「まだだ!」
騎士団長が声を張り上げる。
「勇者に道を開けろ!」
「おおっ!」
騎士たちが一斉に動いた。
盾を構え、魔王3号の注意を引きつける。
巨大な爪が騎士たちへ振り下ろされた。
その隙に――。
アルスが踏み込む。
一歩。
さらに一歩。
魔王との距離が、一気に縮まった。
アルスは剣を強く握りしめる。
「これで終わりだ!」
勇者の剣が光をまとった。
そして――。
ズバァッ!
一閃。
光を帯びた剣が、魔王3号の身体を斬り裂いた。
大きな亀裂が走る。
「グォォォォォッ!」
魔王3号が咆哮を上げる。
巨体が大きく揺らいだ。
そして――。
紫色の霧となって、崩れ始める。
やがて、その姿は完全に消え去った。
戦場に静寂が訪れる。
誰もが、しばらく動かなかった。
やがて、一人の騎士が呟く。
「……やった」
騎士団長が剣を高々と掲げる。
「魔王3号、討伐完了!」
「おおおおおっ!!」
戦場が歓声に包まれた。
騎士たちが喜びの声を上げる。
アルスは静かに剣を鞘へ納めた。
そして、大きく息を吐く。
「終わったな」
しかし――。
騎士団長はすぐに次の指示を出した。
「次は魔王4号だ!」
アルスたちは顔を見合わせる。
そして、すぐに頷いた。
まだ終わりではない。
レインの魔王予報が示した、もう一つの戦場がある。
勇者パーティと騎士団は、次の目的地へ向かって走り出した。
次の魔王4号との戦いへ――。
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※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。




