第47回「皆さん、おはよう!」
※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。
――ホミラタウン。
いつものように魔法通信が繋がり、世界中へ映像が届けられる。
画面の向こうには、今日も大勢の視聴者が集まっていた。
レインが笑顔でカメラを見る。
「皆さん、おはようございます!」
隣ではアイリスも笑顔で頭を下げる。
「おはようございます!」
「今日の天気予報のお時間です!」
いつもの朝の配信が始まった。
レインは各地の天気を確認しながら、今日の空模様を伝えていく。
「今日はカルディア王国の広い範囲で晴れるでしょう!」
「山間部では少し雲が出るところもありますので、山へ行く方は気をつけてくださいね!」
画面には、各地の天気情報が次々と表示されていく。
魔王との戦いがあったことなど嘘のような、穏やかな朝だった。
やがて天気予報が終わる……。
レインがカメラに向かって笑った。
「それでは最後に、質問のコーナーです!」
アイリスが視聴者から届いた質問を確認する。
「『統率の魔王の魔石はどうなりましたか?』だそうです!」
レインは少し考える。
「あー……あれは、誰かが拾ったのかもしれませんね?」
そして、少し照れくさそうに笑った。
「あたしも興奮して、魔石のこと忘れてましたし?」
「倒すので精一杯でしたよね」
アイリスも苦笑する。
ナイトが補足した。
「討伐後は、避難していた人たちの安全確認もあったからな」
「あっ、そうなんです!」
レインが頷く。
「みんなが無事だったのが一番でした!」
その言葉に、アイリスも微笑んだ。
「今後、何か分かればお知らせしますね」
「はい!」
レインは元気よく返事をする。
「では、次の質問です!」
画面には、視聴者から寄せられた質問が次々と流れていく。
『ユノハナタウンの温泉はどうでしたか?』
『旅の途中で何を食べましたか?』
『女神のカメラはどういう仕組みなんですか?』
『女神の杖って、どんな魔法が使えるんですか?』
質問は、魔王予報だけではなかった。
旅の話……食べ物の話……温泉の話……。
そして、三人が持つ神具についての質問まである。
レインは一つ一つの質問に答えていく。
時にはアイリスが補足し、ナイトが詳しく説明する。
そのたびにコメント欄が盛り上がっていった。
視聴者から届いた質問に答え、笑いながら話をする。
そんな時間が、少しずつ三人の日常になっていた。
やがて、配信終了の時間が近づく。
レインがカメラへ向かって笑顔を見せた。
「皆さん、今日もご視聴ありがとうございました!」
アイリスも続ける。
「ありがとうございました!」
最後にナイトが渋い声で締めくくった。
「また次の配信でお会いしましょう」
そして――。
魔法通信が切れる。
朝の配信は、今日も無事に終了した。
読んでくれてありがとうございます!
この作品は不定期で投稿してます。
※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。




