第138回「新米をいただきます!」
※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。
コメライス村、村長の家――。
食卓に炊きたての新米が並んでいた。 白いご飯から湯気が立ち上っている。
「わぁ……!」
レインが目を輝かせる。
ナイトが女神のカメラを構え、配信を始めた。
『コメライス村、新米をいただきます!』
『ついに新米だ!』
『田植えから見てたから感慨深い!』
レインは茶碗を手に取った。
「今日は、みんなで新米をいただきます!」
コシヒコ一家も茶碗を手に取る。
「それじゃあ――」
「いただきます!」
みんなで手を合わせた。
レインは、炊きたてのご飯を一口食べる。
「……!」
目を輝かせる。
「おいしい!」
『出た!』
『レインの「おいしい」!』
『どんな味?』
レインはもう一口食べた。
「甘い! それに、粒がしっかりしてる!」
コシヒコが嬉しそうに笑う。
「今年は実入りがよかったからな」
アイリスも一口食べる。
「……おいしいわ」
ナイトも頷いた。
「うん。これはうまい」
ヒナタは夢中になってご飯を食べている。
「おいしい!」
コメント欄も盛り上がっていた。
『みんな幸せそう!』
『白米だけで食ってる!』
『コメライス村のお米、どこで買えますか?』
すると、ひとつのコメントが流れた。
『魔王の被害を乗り越えたお米なんだよな』
レインは、その言葉を見てご飯を見つめた。
「こうして食べられて……よかった」
そして、もう一口。
「お米、おいしい!」
「ふふっ」
アイリスが笑う。
コメント欄にも、同じ言葉が並んだ。
『お米おいしい!』
『お米おいしい!』
『来年も豊作になりますように!』
ヒナタも笑顔で叫ぶ。
「お米おいしい!」
食卓に笑い声が広がった。
コシヒコが穏やかに笑う。
「今年の米を、みんなで食べられてよかったな」
レインも笑顔で茶碗を差し出す。
「コシヒコさん、おかわり!」
「おう。いっぱいあるぞ」
「やった!」
『おかわりきた!』
『新米食べたくなってきた!』
『最高の配信!』
『だから、どこで買えるか教えて……』
今年、みんなで守り抜いた新米は、笑顔を生んでいた。
読んでくれてありがとうございます!
この作品は不定期で投稿してます。
※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。




