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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
4章 結

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第135回「イナズマは稲の妻」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

黄金色の田んぼを見つめるレインたち。

そこへ――。

村人たちが、笑顔で集まってきた。


「レインさん!」

「よく来てくれたな!」


レインが振り返る。

すると、一人の村人が申し訳なさそうに頭を下げた。


「あの時はガッカリしちゃって、本当にごめんなぁ!」


レインは驚いたように目を瞬かせる。

「えっ?」


別の村人が、笑いながら続けた。

「いやぁ、よく分からんが、ものすごく育ったんだ!」

「こんなに立派になるとはなぁ!」


村人たちは、黄金色の田んぼを眺めながら嬉しそうに笑っている。


その隣で、コシヒコも満面の笑みを浮かべていた。

「村の皆はな」


コシヒコは、黄金色の稲穂を見つめる。

「『奇跡の米』って呼んでるな」


「奇跡の米……」

レインは、その言葉を小さく繰り返した。


◇


その後――。

レインたちは、村長の家へ招かれた。


食卓には――。

炊きたてのご飯が並んでいる。


茶碗によそわれた白いご飯。

つやつやと輝き、そこから湯気が立ち上っていた。


「どうぞ、食べてみてください」


コシヒコに勧められ、レインは箸を取る。

そして――。

一口、ゆっくりと口へ運ぶ。


「……」

レインの目が、少しずつ大きくなる。


「……おいしい」

もう一口。


「おいしい……!」

思わず声が弾んだ。


アイリスも笑顔になる。

「よかったわね、レイン」


その瞬間だった。

レインの中で、ずっと張りつめていたものが――。

ふっと、ほどけた。

「……」


ぽろり。

レインの目から、涙がこぼれる。

「よかった……」


もう一粒。

「本当に、よかった……」

レインは涙をぬぐう。


あの日の傷ついた田んぼ――。

自分のせいで、大切な稲を傷つけてしまった。

だから――。

もう一度、ここに来るのが怖かった。

田んぼを見るのが怖かった。


でも、稲は生きていた――。

そして今、こうして黄金色の穂を実らせている。


その時――。

窓の外の田んぼを眺めながら、ナイトが静かに呟く。

「神ナリ……イナズマとも言うが……」


そして、黄金色の稲穂へ目を向ける。

「稲の妻、だよな」


アイリスも気づいたように呟く。

「……あ、もしかして……神ナリ一閃が良かったのかな?」


コシヒコが大きく笑った。

「はははっ!」


そして――。

レインへ向かって声をかける。

「レイン!」

「はい?」


コシヒコは満面の笑みで言った。

「来年も田植え前に雷を落としに来てくれ!」

「えっ?」

レインが目を丸くする。


コシヒコは笑いながら続けた。

「わりと本気で言ってるぞ!」

「冗談じゃなくて……?」


その言葉に――。

村中が笑い声に包まれた。

「はははは!」

「カミナリ様だ!」

「来年も頼むぞー!」


レインも、涙をぬぐいながら笑った。

そして――。

「はい!」

元気よく返事をする。

「また、来年も必ず来ます!」


サワサワ……。

黄金色の稲穂は、秋風に揺れながら美しく輝いていた。


笑顔が戻っていた……。

コメライス村にも、レインの心にも――。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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