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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
4章 結

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第131回「蝗害撃破!」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

コシヒコが、村人たちへ声をかける。

「皆、もう少しだけ、堪えてくれ!」


疲れ切った村人たちを見ながら、力強く続ける。

「考えがあるっ!」


レインも空を見ながら叫んだ。

「皆さん!」

「もうすぐ……もうすぐなんです!」


その言葉に、村人たちの表情が変わった。

「そうか!」

「分かった!」

「もうひと頑張りするぞ!」

「守り切れっ!」


村人たちは、再びそれぞれの持ち場へ戻っていく。

風魔法……火魔法……水魔法……。

そして、アミを持って走り回るレイン。


誰もが必死に、バッタの群れを食い止めていた。

そして、しばらくたった頃――。


「ゴロゴロ……」

空の彼方から、雷鳴が聞こえてきた。


「ポッ」

雨粒が、一つ。


「ポッ」

二つ。


「ポッ」

三つ。


レインが目を見開く。

「あっ! 来たっ!」


次の瞬間――。

「ザーッ!」


激しい雨が、一気に降り始めた。

ゲリラ豪雨だ――。


黒いバッタたちの羽が、雨に濡れていく。


バサッ!

バサッ!

空を飛んでいたバッタたちが、次々と地面へ落ちていく。


レインは雨に打たれながら、神ナリの剣を取り出す。

そして――。

チャージを始めた。


「……」

神ナリの剣に、少しずつ光が集まっていく。


その間にも、田んぼの中ではバッタたちが動き続けていた。

飛べなくなっても、稲を食べ続けている――。

ガリガリ……ガリガリ……。


レインは、その光景をじっと見つめていた。

「……」


そして――。

「皆さん!」

レインが声を張り上げる。

「田んぼから離れてください!」


コシヒコが、すぐに村人たちへ指示を飛ばす。

「よし! いったん退避だ!」


村人たちは、一斉に田んぼから離れていく。

コシヒコも最後まで残り、全員が退避したことを確認する。


そして――。

「全員、退避したぞ!」


その瞬間。

レインの手にした神ナリの剣が、強い光を放った。


「……」

チャージ完了――。

レインは神ナリの剣を構える。


そして、レインはコシヒコを見る。

「行くね!」

「頼む!」


レインは、大きく息を吸った。

そして――。

タタッ!

田んぼへ向かって、一気に駆け出す。


「魔王予報士レイン!」

そして――。

「神ナリ一閃っ!」――ズバァァァッ!


神ナリの剣から放たれた電撃が、雨に濡れた田んぼへ走る。

バリバリッ!

バリバリバリッ!


田んぼに張った水を伝って、電撃が一気に広がっていく。


そして――。

落ちたバッタたちへ、次々と電撃が襲いかかる。


バリバリッ!

バリバリッ!

バリバリバリッ!


黒いバッタの群れが、次々と煙になって消えていく。


やがて――。

静かになった。

激しく降り続ける雨。

その雨音だけが、田んぼに響いている。


「ザー……」

誰も、何も言わない。


コシヒコも……村人たちも……。

レインも……。

ただ、田んぼを見つめていた。


そして――。

田んぼの一角から、紫色の煙が静かに立ち上った……その煙が消えていく。


コロッ――。

どこかで、何かが転がる音がした。


アイリスが走り出す。

「魔石あったよー!」


レインが振り向く。

「……!」


魔石――。

そこには、確かに魔王の魔石が落ちていた。


レインは、ゆっくりと神ナリの剣を下ろす。

そして――。

雨の中で、はっきりと告げた。 


「蝗害の魔王! 消滅しましたっ!」


その言葉が、魔法通信を通して世界中へ届けられた。

コメライス村の田んぼを襲った、蝗害の魔王。


その長い戦いが、ついに終わった――。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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