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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
4章 結

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第126回「防衛戦」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

おそらく――。

蝗害の魔王は、人を襲わない。

もちろん、絶対とは言い切れない。


しかし、昨日の勇者たちとの戦いを見る限り、魔王が狙っているのは人ではなく――。

田んぼの稲だった。


コシヒコは村人たちへ指示を出す。

「女子供は屋内避難!」


そして、男衆へ向き直る。

「男衆は全員で守るぞっ!」


「おおー!」

村人たちは、それぞれの持ち場へ向かっていく。


風魔法を使う者。

火魔法を使う者。

水魔法を使う者。


田んぼを守るため、村人たちは自分にできることを始めていた。


その様子を見ながら、ナイトがレインへ声をかける。

「レインは戦う側だからな?」

「分かってるよっ!」


アイリスがすかさず口を挟む。

「バカ言ってないで準備して!」

「はーい!」


レインは元気よく返事をすると、近くに置いてあったアミを手に取った。


そして――。

アミを掲げる。

「よしっ! あたしはアミで回収!」


アイリスが一瞬、固まる。

「……」


レインは続ける。

「そして、踏み潰す作戦!」


「それ、作戦って言うの?」

アイリスが呆れたように言う。


レインは神ナリの剣を握りながら言う。

「最後、魔王が人型になったら、神ナリ一閃!」


コシヒコも頷いた。

「あぁ、それでいい!」

「よしっ!」

レインは気合いを入れる。


一方――。

アイリスは村人たちのところへ向かった。

そして、杖を掲げる。

「身体強化!」


淡い光が村人たちを包んでいく。

続けて――。

「視覚強化!」


さらに魔法を重ねる。

「筋力強化!」


村人たちの身体能力が、少しずつ高まっていく。

そして――。

「跳躍強化!」

「スタミナ強化!」


次々と強化魔法がかけられていく。

村人たちが、自分の身体を確認する。


「おおっ!」

「身体が軽い!」

「これならいけるぞ!」


アイリスは笑顔で村人たちを見る。

そして、力強く言った。

「皆さん! 夜まで守りますよっ!」


コシヒコが、その言葉を聞いて――。

ふっと笑った。

「そうだな! とりあえず夜まで頑張るかっ!」


村人たちも声をあげる。

「おおー!」


張り詰めていた空気が、少しだけ和らいだ。

村人たちから笑い声が起こる。


レインも思わず笑った。

「ふふっ!」


アイリスも微笑む。

「こういうところ、コシヒコさんらしいわね」


ナイトは女神のカメラを構えた。

「いい顔してるな」


カメラの向こうに映るのは――。

田んぼを背にして立つコシヒコ。

その顔には、覚悟がある。


コシヒコが、村人たちへ向かって声を上げる。

「さぁ! 防衛戦だっ!」


ナイトは、その決意に満ちた顔を撮り続ける。

そして――。


バサササササッ!

遠くから、黒い群れが迫ってきた。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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