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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
4章 結

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第120回「勇者の戦い」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

勇者と蝗害の魔王との戦いは――。

アサザ村の田んぼ付近で始まっていた。

そして、その戦いを配信している者がいた。


Sランク配信者――。

カメラス。


その正体を詳しく知る者は、ほとんどいない。

しかし、配信者としての腕は、一流だった。


複数のカメラを自在に操り、戦場の様子をさまざまな角度から映し出している。


上空から……地上から……。

そして、勇者たちのすぐ近くから。


迫力のある配信が、魔法通信を通して世界中へ届けられる。その配信を、コメライス村から見ている者たちがいた。


レインが画面を指差す。

「あっ! 朝から配信してるっ!」


アイリスも画面を覗き込んだ。

「勇者たちねっ!」


ナイトが映像を確認する。

「カメラスさんか!」


画面には――。

勇者たちと、無数の黒いバッタとの戦いが映し出されていた。


◇


アサザ村の田んぼ付近――。

アルスが聖剣を振り抜く。


「はぁっ!」――ズバッ!


無数の黒いバッタが、まとめて吹き飛ばされる。


しかし、群れは止まらない。

次々と黒い影が押し寄せてくる。


「まだまだ!」


アルスは聖剣を構え直す。襲いかかるバッタの群れを次々と薙ぎ払っていく。


その一方で――。

ミネルバが杖を掲げた。


「そこから先には行かせないわ!」


ビュォォッ!

強烈な風が吹き荒れる。

黒いバッタの群れが、まとめて押し戻されていく。


「続けて――!」

ミネルバが杖を振る。


ゴォッ!

炎の魔法が放たれた。

バッタの群れが炎に包まれる。


コメント欄が一気に盛り上がる。

『すげー!』

『ミネルバさまの風魔法!』

『からの炎魔法!』

『流れるようにっ!』


そして――。

カタリナが前へ出た。


「ここは通しません!」


両手を広げると淡い光が広がり、アサザ村の田んぼを覆っていく。巨大な結界だった。


バッタの群れが結界へと殺到する。

パラパラッ。

結界にぶつかったバッタが弾き飛ばされる。


それでも、一部のバッタが隙間から入り込み、稲へと向かっていく。

パクッ。

稲の葉がかじられる。


しかし――。

カタリナは動じない。


「大丈夫です」

静かに祈りを捧げる。


すると――。

淡い光が田んぼへ降り注いだ。傷ついた稲が、ゆっくりと元の状態へ戻っていく。


画面の向こうでも、驚きの声が次々と上がる。

『カタリナさまの結界が凄い!』

『これなら安心して戦える!』

『稲、回復してる!?』

『マジで!?』


アルスが聖剣を構え直す。

「このまま押し返すぞ!」


「ええ!」

ミネルバが応える。


カタリナも力強く頷いた。

「お任せください!」


三人は、魔王へと立ち向かっていく。


魔王を倒すために――。

そして、アサザ村の田んぼを守るために。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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