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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
4章 結

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第117回「現地の声」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

緊急配信が続く――。

レインは、カメラをまっすぐ見つめていた。


「まだ詳細は分かりませんが……」

一度、言葉を区切る。

「魔王23号が現れました」


アイリスが続ける。

「以前、スイゴウ村付近に降臨した魔王ですね?」

「そうです!」

レインは頷いた。


緊急事態――。

それでも、慌ててはいけない。

伝える側がパニックを起こせば、見ている人たちも不安になる。


レインは、ゆっくりと息を吸った。

そして、落ち着いた声で言葉を選ぶ。


「あたしの魔王予報では……」

カメラの向こうにいる人々へ、確実に情報を届ける。

「現在、魔王23号はアサザ村に向かっているようです」


その瞬間、アイリスがカメラへ向かって呼びかけた。

「アサザ村の皆さん! 避難行動をお願いします!」


コメント欄が一気に流れ始める。

『アサザ村の人、逃げて!』

『王城は対応してるのか!?』

『そもそもスイゴウ村は大丈夫だったの?』


レインは流れていくコメントを確認していく。

その時――。

ひとつのコメントが目に入った。


『スイゴウ村です』


レインの目が止まる。

続けて、コメントが流れてくる。

『青田が狩られた』

『全部ヤラレタ』

『人的被害はないが、田んぼは全滅』


レインは、画面をじっと見つめた。

隣にいたアイリスも、言葉を失っている。


ナイトが低い声で呟いた。

「田んぼが……」


レインはコメント欄を見ながら尋ねる。

「人的被害はないんですね」


すぐに返信が届いた。

『今のところは』

『でも、田んぼは本当に全部ダメです』

『黒いバッタにやられた……』


レインは静かに息を吸った。

そして、カメラを見る。


その表情から、いつもの明るさが消える。

「魔王23号は……驚異魔王です」


レインは、さらに続けた。

「そして……蝗害の魔王です!」


コメント欄がざわめく。

『蝗害……?』

『バッタってことか?』


レインは頷いた。

「はい」


そして、分かっている情報を整理して伝える。

「大量の黒いバッタに分裂して、田んぼを襲っているようです」


ナイトが呟く。

「それで、青田が……」

「はい」

レインの表情が、さらに引き締まる。


田んぼを守ること。

それは、農家にとって大切なことだ。

だからこそ……今、伝えなければならない。


「アサザ村の皆さん」

レインはカメラの向こうを見つめる。

「そして、その周辺の皆さん」


レインは落ち着いた声で呼びかける。

「今は田んぼを守ろうとせず、まず自分の安全を確保してください。魔王が近づいています」


そして、頭を下げる――。

「避難をお願いします!」

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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