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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
4章 結

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第113回「勇者の対応」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

しばらくして――。

王城から、正式なアナウンスが発表された。


『魔王23号は勇者アルス率いる討伐隊によって討伐された』


その知らせは、瞬く間に世界中へと広がっていった。そして、コメライス村に滞在していたレインたちも、その情報を受け取っていた。


レインは真剣な表情で言う。

「緊急配信、始めるよ!」


カメラが起動する。

魔法通信を通じて、世界中の視聴者へ映像が届けられていく。


レインは、いつもの明るい笑顔を浮かべた。

「皆さん、緊急のお知らせです!」


隣にいたアイリスも、カメラへ向き直る。

「先ほど、王城から正式な発表がありました」


レインが続ける。

「魔王23号は、勇者さまが討伐したそうです!」


コメント欄が、一気に流れ始めた。

『勇者アルスさまっ!』

『驚異魔王を仕留めたか!』

『ありがたやー!』

『勇者すげぇ!』


レインも嬉しそうに頷く。

「さすがですねっ!」


アイリスも笑顔を浮かべた。

「本当に、ありがとうございます!」


レインはカメラへ向かって、深々と頭を下げる。

「勇者さま、討伐お疲れさまでした!」


そして、アイリスは少しだけ表情を和らげた。

「スイゴウ村周辺の皆さんも、これで一安心ですね」


レインも大きく頷く。

「これで、安心して過ごせます!」


コメント欄には、安堵の言葉が次々と流れていく。

『よかった!』

『スイゴウ村は無事なんだな!』

『勇者さま、ありがとう!』


レインはその様子を確認すると、いつもの調子で締めくくった。

「それでは、今回の緊急配信はここまでです!」

「皆さん、ありがとうございました」

アイリスが頭を下げる。


ナイトが静かにカメラを操作した。

「配信終了」


魔法通信が切れる。

そして、静かな空気が戻ってくる――。


レインは、しばらく何も言わなかった。

「……」


アイリスが不思議そうにレインを見る。

「どうしたの?」


レインは、少し考えるように首を傾げた。

「本当に倒したのかな?」

「え?」

アイリスが目を瞬かせる。


レインは先ほど聞いた情報を思い返していた。

「魔石が出てないって話も聞いてさ」

「……あ」

アイリスの表情が変わる。


魔王を討伐すれば、通常は魔石が残る。

これまで、レインたちが見てきた魔王もそうだった。


「普通の魔王なら、討伐したら魔石が出るよね?」

「そうね」

アイリスも頷く。


レインは窓の外へ目を向けた。

「だから、ちょっと気になるんだ」

「確かに……」


二人は顔を見合わせる。

勇者アルスが魔王23号を討伐した。

王城からも、正式にそう発表された。


けれど――。

魔石が出ていない。

それだけが、どうしても引っかかった。


遠く離れた場所で起きた、小さな異変。

それはまだ――。

レインたちのところまで、届いてはいなかった。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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