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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
4章 結

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第110回「教育方針の違い」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

レインは、ブランコから降りた。

「よしっ!」


そして、ヒナタへ振り向く。

「ヒナタちゃんもやってみよう!」


「やるー!」

ヒナタは嬉しそうにブランコへ駆け寄った。


しかし――。

その様子を見ていたアイリスは、少し心配そうな顔をしている。

「ちょっと待って」

「ん?」

レインが振り返る。


アイリスはヒナタのところへ歩いていくと、女神の杖を手にした。

「ヒナタちゃん、これ使って」


アイリスが身体強化の魔法をかける。

淡い光がヒナタの身体を包んだ。


「わぁ!」

「ケガには気を付けてよね」

「分かったー!」

ヒナタは元気よく返事をする。


レインは、その様子を見ながら首を傾げた。

「アイリス、そこまで心配しなくても大丈夫じゃない?」

「ダメよ」

即答だった。


「ジャンプはなしで!」

「「えー!」」

ヒナタとレインの声が重なる。


アイリスは二人を交互に見る。

「ブランコ初日でジャンプはダメっ!」

「アイリスは厳しいなぁ」

レインは納得できないような顔をする。


そこへナイトが口を挟んだ。

「まぁ、確かに初日だしな」

「ほら!」

アイリスがレインを指差す。


「レインを参考にしちゃダメ」

「なんでっ!」

レインが目を丸くする。


魔法通信のコメント欄も、一気に盛り上がった。

『教育方針の違い!』

『どちらの言い分も分かる!』

『俺はどっちも支持するっ!』

『安全第一!』


そんな二人をよそに、ヒナタはブランコへ腰を下ろした。

「じゃあ、いくね!」

「うん!」


レインが後ろへ回る。

最初は、レインに押してもらう。


ゆらり……ゆらり……。


ブランコが前後に揺れる。

ヒナタは紐をしっかり握っていた。

そして――。

少しずつ、自分で足を動かし始める。


前へ……後ろへ……。

身体の動きに合わせて、ブランコが揺れていく。


「……!」

ヒナタの表情が変わった。


もう、レインに押してもらっていない。

自分の力で――。

ブランコを動かしている。


「一人でも漕げるよっ!」

「おぉー!」

レインが嬉しそうに声を上げる。


アイリスも笑顔になった。

「やったじゃない!」


ナイトもカメラ越しに、その姿を見守る。

「上手くなったな」


ヒナタは嬉しそうに笑った。

そして、レインを見る。

「レイン姉ちゃん! 一人で漕げた!」


「やったー!」

レインも両手を上げて喜ぶ。


ヒナタは何度もブランコを漕ぐ。

そのたびに、楽しそうな笑い声が庭に響いていく。


コメライス村の庭に――。

また一つ、笑い声が響いた。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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