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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
4章 結

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第109回「空を飛ぶ!」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

レインのブランコは、まだ大きく揺れていた。


ギィーン!

ギィーン!

青空の下を、レインの身体が大きく行き来する。


「ふはははーっ!」

レインは楽しそうに笑っていた。


その様子を見上げながら、アイリスが声をかける。

「ちょっと! レインっ!」

「まだ終わりじゃないよっ!」


レインは、さらにブランコの揺れを大きくしていく。

そして――ニヤリと笑った。


レインはブランコの紐をしっかり握り直した。

「フィニッシュいくよっ!」


ナイトがカメラを構えたまま声を上げる。

「よしっ! こいっ!」

「危ないってばっ!」

アイリスが止めようとする。


しかし――。

もう遅かった。

レインは、ブランコが高く上がった瞬間――。

身体を前へ投げ出した。


「空を飛ぶよー! とぉー!」


ふわっ――。

レインの身体が、ブランコから離れる。

一瞬だけ、空中に浮かんだ……。


そして――。

スタッ!

レインは見事に着地した。


「どうだっ!」

胸を張るレイン。


「おぉー! 決まったな!」

ナイトが声を上げる。


「飛んだー!」

ヒナタの目が、キラキラと輝いていた。


レインはビシッとポーズを決める。

「これぞ、ブランコマスターのフィニッシュ!」


魔法通信のコメント欄も大騒ぎだ。

『飛んだー!』

『ブランコからジャンプ!』

『ブランコマスターすげぇ!』

『ヒナタちゃんの目がヤバい!』

『完全に憧れてるじゃん!』


レインはコメントを見て満足そうに笑った。

「ふふっ!」


ヒナタが駆け寄ってくる。

ヒナタは目を輝かせたまま言った。


「もう一回やって!」

「もちろん!」

即答だった。


アイリスはヒナタを見る――。

そして、優しく言い聞かせた。


「……絶対、真似しちゃダメだからね?」

「うん!」

ヒナタは笑顔で返事をした。


素直な返事。

けれど――。

その目は、まだキラキラと輝いていた。


アイリスは、その目を見て――。

何とも言えない表情になった。


青田を渡る風が吹く。

ブランコが、ゆっくりと揺れている。


そして――。

コメライス村の平穏な一日は、まだ続いていくのだった。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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