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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
4章 結

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第106回「のんびり配信」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

朝のコメライス村――。

昨日の雨が嘘のように、空はすっきりと晴れていた。


田んぼの近くにある巣。

その入口から――。


「クワッ!」

マカモが一羽、顔を出した。


続いて、もう一羽。

さらに、もう一羽。


眠そうな顔をしながら、マカモたちが次々と巣から出てくる。


「出てきた!」

レインが嬉しそうに声を上げる。


隣では、ナイトが女神のカメラを構えていた。

「マカモの出動だな」


マカモたちは、朝の田んぼへ向かって歩き始める。

てくてく。

てくてく。

小さな足音を響かせながら、一羽、また一羽と田んぼへ向かっていく。


「今日もお仕事ですねっ!」

レインも、その後ろ姿を見送る。


「マカモはよく働くな」

「本当だね」


すると、一羽のマカモが振り返った。


「クワッ!」

「いってらっしゃーい!」

レインが手を振る。


マカモは何事もなかったように田んぼへ入っていった。水面が小さく揺れる。そして、青々とした稲の間へ姿を消していく。


アイリスは、その様子を眺めながら微笑んだ。

「毎日こんな感じなのね」

「うん」

レインも頷く。


「朝になったらマカモが出てきて、田んぼのお仕事をするんだね」

「そして俺たちは、それを撮る」

ナイトがカメラを構えたまま呟く。


魔法通信の向こうでは、すでに視聴者たちが楽しそうにコメントを流していた。

『マカモ配信だ!』

『平和だなぁ』

『朝のマカモ観察』

『こういう配信もいいね』

『今日も元気に出勤してる』


レインはコメントを眺めて、ふふっと笑う。

「マカモ、大人気だね!」


そんな朝の時間が、ゆっくりと過ぎていく。


しばらくすると――。

レインとアイリスの隣に、ヒナタがちょこんと座っていた。

いつの間にか、配信にも自然に参加している。


ヒナタは青田を眺めながら、レインの顔を覗き込んだ。

「ねぇ、レイン姉ちゃん」

「ん?」


「何して遊ぼっか?」

「遊ぶ?」

レインが目を丸くする。


アイリスが、そんな二人を見て微笑む。

「今日は一日、ゆっくりできそうね」


レインも嬉しそうに笑った。

「じゃあ、何して遊ぼうか!」

「うーん……」

ヒナタは腕を組んで考え込む。


レインも一緒になって考える。

アイリスも二人の様子を見ながら考えた。

少し離れたところでは、ナイトがカメラを構えたまま三人を撮影している。


三人の視線の先には――。

一面の青田。風が吹くたび、稲がさらさらと揺れている。遠くでは、マカモが田んぼの中を歩いていた。


コメライス村には、今日も穏やかな時間が流れていた。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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