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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
4章 結

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第105回「虹がかかる」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

ゲリラ豪雨は、しばらくすると嘘のように止んだ。レインたちは雨音が消えたことに気づき、窓の外へ目を向ける。


「……あれ?」

レインが窓辺へ近づく。


アイリスも、その隣から外を覗き込んだ。

「雨、止んだわね」


「さっきまで、あんなに降ってたのにな」

ナイトも窓の外を見ながら呟く。


先ほどまで激しく降り続いていた雨が、まるで最初からなかったかのように止んでいた。


そして――。

雲の切れ間から、太陽の光が差し込んでくる。


「わぁ……!」

レインの声が弾んだ。


眩しい光が、コメライス村の田んぼを照らしている。雨に濡れた稲の葉が、光を受けてキラキラと輝いていた。


一面に広がる青田。

その向こうには、まだ雨雲が残っている。

そして――。


「あっ! 虹!」

レインが空を指差した。


空に、大きな虹がかかっていた。雨上がりの空を横切るように、七色の橋が伸びている。


「きれーい!」

ヒナタが窓へ駆け寄る。


コマチも微笑みながら空を見上げた。

「綺麗ねぇ」


「雨上がりならではだな」

コシオも、しみじみと虹を眺めている。


レインは、その景色を見つめたまま満面の笑みを浮かべた。

「青田と虹!」


アイリスも外の景色を見ながら、嬉しそうに頷く。

「これは絶対、配信で見せたいわね!」


魔法通信が繋がる――。


レインはカメラに向かって、声を弾ませた。

「皆さん、見てください!」


画面いっぱいに、コメライス村の景色が映し出された。一面の青田、雨に濡れた稲、そして、その上にかかる大きな虹――。


『うわぁ……!』

『綺麗!』

『最高の景色だな!』

『青田と虹、めっちゃ合う!』

『これは保存したい!』

コメントが次々と流れていく。


レインは、しばらく何も言わずに眺めていた。

やがて――。

「……来て良かったね」


アイリスが、静かに頷く。

「うん」


ナイトもカメラを構えたまま答えた。

「あぁ」


三人は、雨上がりの景色を眺めていた。


魔王も来ない、大きな事件も起きない……。

ただ、雨が降って、そして、虹が出た……。

それだけの出来事だった。


雨上がりのコメライス村――。

青々とした田んぼの向こうに、虹が静かにかかっていた。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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