第104回「しばらくいるかな」
※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。
村長の家――。
激しい雨は、まだ降り続いていた。レインたちは、雨が弱まるのを待ちながら、しばらく家の中で過ごしていた。
すると――。
「皆さん、いらっしゃい」
部屋へ入ってきたのは、コマチだった。
(コシヒコの奥さんで、ヒナタのママだ)
「あっ、コマチさん!」
レインが嬉しそうに振り向く。
「お世話になります!」
「こちらこそ」
コマチは笑顔で答えると、そのまま続けた。
「お食事の用意ができましたよ」
「やったー!」
レインの顔が一気に明るくなる。
「ありがとうございます!」
アイリスも嬉しそうに頭を下げた。
「助かります」
ナイトも頷く。
やがて、皆で食卓を囲んだ。
昼食の時間だった。
「「「いただきます」」」
ヒナタも一緒に席についている。
皆が食事を始める中――。
「……」
ヒナタは、じっとレインのことを見つめていた。
その視線に気づいたレインが、首を傾げる。
「ん?」
ヒナタは少し考えるような顔をしてから、ぽつりと尋ねた。
「いつ帰るの?」
「えっ!?」
あまりにも突然の質問だった。
レインは、思わず箸を止める。
「えーっと……」
すると、ヒナタが少し寂しそうに続けた。
「レイン姉ちゃん、すぐ帰るんだもん!」
「は、ははは……」
レインは苦笑する。
あまりにもダイレクトな言葉だった。
アイリスが、ヒナタに優しく声をかける。
「ヒナタちゃん、そんなにレインたちにいてほしいの?」
「うん!」
即答だった。
レインは、思わずヒナタの顔を見る。
その隣で、ヒカリが微笑んだ。
「ずっといてもいいんですよ」
「そうだな」
コシオも頷く。
「今は、わりと落ち着いてる時期だしな」
「えっ?」
レインが顔を上げる。
コシオは笑いながら続けた。
「もちろん、無理にとは言わないが」
レインは、隣に座るアイリスとナイトを見る。
「私はいいわよ」
アイリスは笑顔で答えた。
「俺も構わない」
ナイトも頷く。
二人の返事を聞いて、レインは少し考えた。
そして――。
にっこりと笑う。
「じゃあ……しばらくお世話になろうかな!」
「やったー!」
ヒナタが両手を上げて喜ぶ。
「どんな時期でも、お手伝いしますよー!」
レインも元気よく宣言した。
「ハッハッハ!」
コシオが楽しそうに笑う。
コマチも嬉しそうに頷いた。
「それなら、こちらも助かります」
「レイン姉ちゃん、一緒!」
ヒナタが嬉しそうに笑う。
「うん!」
レインも笑顔で答えた。
窓の外では、まだ雨が降り続いている。
けれど――。
食卓を囲む皆の表情は、明るかった。こうしてレインたちは、しばらくコメライス村に滞在することになった。
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この作品は不定期で投稿してます。
※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。




