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魔王予報のお時間です〜午前中は魔王が暴れるでしょう。午後には討伐され絶好のスローライフ日和になるでしょう〜  作者: さば味リン
3章 転

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第99回「帰ってきた村人」

※本作は「小説家になろう」と「カクヨム」に重複投稿しています。

紅貝の魔王が消滅した翌日。

コメライス村には――。

避難していた村人たちが、戻ってきた。


「戻ってきたぞ!」

「村は大丈夫か?」


村人たちは、村の景色を確かめながら次々と足を進めていく。


そして――。

最初に向かったのは、やはり田んぼだった。


「田んぼは……!」


植えたばかりの稲。紅貝の魔王によって荒らされた場所も、多少は残っている。


それでも――。

田んぼはちゃんと無事だった。

稲も、しっかりと植えられている。


「良かったー!」

レインが嬉しそうに声を上げた。

アイリスも田んぼを見渡す。

「本当に良かったわね!」


レインは、田んぼの中を泳ぐマカモへ目を向けた。

「マカモさまさまー!」

「クワッ!」

マカモは、元気よく鳴いた。


アイリスも笑顔になる。

「クリムゾンシェルを食べてくれたおかげね」

「ああ」

コシヒコは頷いた。


そして――。

ゆっくりと田んぼを見渡す。

そこには、植えられたばかりの稲。

その間を泳ぐマカモ。


そして、戻ってきた村人たち。

コシヒコは、その光景をしばらく眺めていた。


やがて、レインたちへ向き直る。

「本当にありがとう」


レインは笑顔で首を振った。

「こちらこそ!」


胸を張って言う。

「コメライス村を守れて良かったです!」


コシヒコは、少しだけ目を細めた。

「君たちが来てくれなかったら、どうなっていたか分からない」


アイリスが優しく笑う。

「いえいえ……コシヒコさんがクリムゾンシェルのことを知っていたからですよ」


ナイトも頷いた。

「それに、マカモもな」

「クワッ!」

マカモが元気よく鳴く。


その声を聞いて――。

村人たちから笑い声が起こった。


「マカモ様だな!」

「これからは、もっと大事にしないとな!」


「そうですよ! 田んぼの勇者ですから!」

レインも大きく頷く。


「ハッハッハ!」

コシヒコが豪快に笑った。


田んぼにも、いつもの穏やかな空気が戻っていた。


コメライス村に――。

再び、いつもの笑顔が戻っていた。


レインは、青空の下に広がる田んぼを眺める。

昨日まで、魔王との戦いが繰り広げられていた場所。


今はただ――。

静かに稲が並んでいる。


「……田んぼを守れて、本当に良かったですね」

レインが、ぽつりと言った。


アイリスも頷く。

「うん」


ナイトも女神のカメラを下ろした。

「これで一安心だな」


その時――。

ふわり。

風が田んぼを吹き抜けた。


植えられたばかりの稲が、風に揺れる。サラサラと、葉が擦れる音が響く。マカモたちは、その水田をゆっくりと泳いでいく。


コメライス村の一日は――。

再び、いつもの日常へ戻っていった。

読んでくれてありがとうございます!

この作品は不定期で投稿してます。


※本作の作中に挿入されている画像は、AI生成によるイメージイラストです。

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